【受付終了】アルパインクライマー増本亮によるカラコルム・K7南西峰登頂報告会を3/5に開催!

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ヒマラヤ登山というと、「世界最高峰」というわかりやすい視点からエヴェレストばかりがマスコミに取り上げられがちだが、現代のトップクラスのクライマーたちが目標とする山は別のところにある。公募登山隊が固定ロープを張り巡らせてルートを整備し、シェルパの助けを得て1シーズン500人もの登頂者を出しているエヴェレストは、すでに巨大なビジネスの場となって久しく、「登山の面からこの山を論ずる意味はもはや失われたと言うしかない」(ヤマケイ新書「現代ヒマラヤ登攀史」池田常道著、より)。

現代のアルパイン・クライマーたちは、登攀の価値をどこに求めているのか。それは「酸素や固定ロープなどの補助手段を用いることなく」「自分たちの力だけで山とフェアに向き合い」「未だ誰も成し遂げたことのない」「より困難で美しいラインから頂上をめざす」といった、登攀スタイルを尊重した登り方であり、オリジナリティのあるラインの発見と実践である。現在、世界のトップレベルに位置するクライマーたちは、独自の眼力で対象となる山岳、ルートを探し出し、少人数の限られた予算のなかで夢を追い求めている。

event1_title062014年夏、カラコルムの峻峰、K7西峰から未踏の中央峰を経て主峰へ縦走するという壮大な登攀を計画したのが、増本亮、長門敬明、横山勝丘のトリオであった。
 
彼らは当初の目標は完遂できなかったものの、南西峰(バダルピーク 6100m)の初登頂に成功した。パタゴニア・フィッツロイ山群での登攀経験をもとに、複雑で困難な岩稜のなかにルートを見出してつかんだ初登攀の記録を、豊富なスライド画像をもとに紹介する。

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講演者=増本 亮(ますもと・りょう)
1979年、静岡県生まれ。アルパインクライマー。2006年ごろからヨーロッパ・アルプス、ペルーアンデス、ヨセミテなどで登攀。2011年には中国ミニヤコンカ山群ダッドメイン(6380m)東壁の初登攀に成功し、ピオレドール・アジアのゴールデンクライミングブーツ賞を受賞する。2013年、2014年はパタゴニア、フィッツロイ山群の岩峰で、困難な連続登攀を経験。2014年バダルピーク初登頂。文部省登山研修所講師。同人クライミングファイト所属。

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司会・進行=萩原浩司(はぎわら・ひろし)
1960年、栃木県生まれ。山と溪谷社『ROCK&SNOW』編集長。2011年、第19回ピオレドール審査委員。2013年アウトライアー(7041m)東峰初登頂。2014年、第9回ピオレドール・アジア審査委員長をつとめる。編・著書に『日本のクラシックルート』、ヤマケイ新書『山の常識 釈問百答』がある。青山学院大学山岳部OB。日本山岳会所属。

「カラコルム・K7南西峰」登頂報告会概要

 -開催日時 : 2015年3月5日(木) 19:00開場、19:30開演、21:00終了予定
 -会 場 : インプレスグループ神保町セミナールーム   
       (東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング23階)
 -参加費 : 一人1000円(資料代として。当日、会場で申し受けます)
 -定 員 : 50人(先着順です)
 -主 催 : 山と溪谷社 / CLIMBING-net・ROCK&SNOW

*ご参加の方には、フルマークス様ご提供のノローナのブランドステッカーを用意しています。
*当日は2014年度ピオレドール・アジアの報告もさせていただきます。今までヒマラヤ登山に興味のなかった方も大歓迎いたしますので、ふるってご応募ください。
*会場では3月6日発売の『ROCK&SNOW』067号、3月11日発売予定のヤマケイ新書『現代ヒマラヤ登攀史』を先行発売(部数限定)する予定です。どうぞお楽しみに。

沢山のご参加ありがとうございました。こちらのイベントは終了いたしました。

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 山と溪谷社 CLIMBING-net 編集部
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