神居岩

【概要】 フリークライミングのエリアとして神居岩が注目を集めるようになったのは、80年代なかば過ぎからであった。85、86の両年で三和裕佶と根塚健司が、多くのエイドルートをフリー化、マッスルマン、ブレスレスなどの多くの好ルートが誕生した。

また吉田和正は86年6月23日、四段テラス上部の前傾クラックを登り「元気があってよろしい!」5.12aとした。記念すべき北海道初の5.12ルートの登場であり、この後吉田は、北海道のさらに国内における最難度のルートをこの神居岩に開拓し続けていくのである。すなわち90年にはローリング3(5.13c)、91年にはフェイス・ザ・コンプレックス(5.13b)、プラジオ(5.13c)、そして91年には半年、29日間のトライの末シュピネイター(5.14a)を完成させるのだ。

これを読んで神居岩はまるで、超ハードルートばかりの岩場と思ってもらっては困る。5.10、5.11代の好ルートも多く、初心者でないかぎり十分に楽しむことができる。またまとまりがよく、整備された岩場であることも事実である。

東面のハング帯がこの岩場の看板であろうが、晴れた日に南面を上部まで登れば、眼下に石狩川、神居古潭などが見渡せ、実に壮快である。

この岩場の特徴

  • リード(ボルト)

    リード
    (ボルト)

  • トップロープ限定あり

    トップロープ
    限定あり

地域 北海道 エリア 道央
区域 神居古潭
100岩場N0. 2
シーズン 4月~11月
岩質 石灰岩 傾斜 90~130度
ルート数 約60本
~5.9:15
5.10台:10
5.11台:11
5.12台:10
5.13台:5
5.14台:1
駐車場GPS 43.73136、142.199905
場所 北海道深川市
アクセス 車が便利。神居古潭旧国道12号脇に駐車。下車後舗装路10分、ハイキングコース10分。
徒歩の場合、JR深川駅か旭川駅からバスで神居古潭下車。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
神居古潭旧駅舎下の芝生で幕営可能だが、観光地なので張りっは_なしは不可。また、夜間うるさいこともある。長期なら旭川市郊外の各キャンプ場(東神楽森林公園等)を利用。
銭湯、スーパーなどは車で30分の旭川市内へ。
その他 過去にゲバコンドル左の岩塊が剥離したり、稜雲ハングでブレスレスを含む3本が崩落により消滅している。荷物を広げる場所には注意したい。
岩場からおよそ20分の場所には神居古潭のボルダー群もあるので、あわせて楽しむのもよいだろう。
公衆トイレ -
掲載書籍 北海道・東北