外岩へ行ってみよう! ボルダリング編

クライミングジムである程度の経験を積んだら、ぜひ、外の岩場へ出かけてみよう。自然の岩を相手にして、自分の目でホールドを探し、ムーブを探りながら岩のてっぺんに立ったとき、ジムの達成感とは別の感動を得るだろう。ただ外岩は、多くの場合、公共の場であること、また、マットが敷きつめられたジムと違って、ケガのリスクが高いのも事実。マナーを守って安全に外岩を楽しもう!

 

外岩に行きたい! さて、何を用意する?


・クライミングシューズ
・チョーク類
・ブラシ(岩についたチョークを落とすためのもの)
・ボルダリングマット(クラッシュパッド)
・エリアトポ(課題がどの岩にあるか記されたガイド本)
・その他(食料、水、雨具など)

外岩ボルダーに必要な道具は主にこれだけ。ジムで使用しているものに加え、ボルダリングマットの購入が必要だ(エリアによってはレンタルマットもある)。バックパックには、岩場で一日過ごすことを想定して、飲食類、また持ち帰り用のゴミ袋も持参する。岩場によってはトイレがなかったり、火器がNGだったり……。岩場に行く前にインターネットなどで現地の情報を確認してから出かけよう。

外岩でよく聞く用語 どういう意味?

マントル mantle
ボルダーのてっぺんや、ホールドのないテラスに這い上がるときによく用いられるテクニック。正しくは「マントリング」。両手と同じ高さまで片足を上げて岩の上へ這い上がる。ジムでは「G」と書いてあるゴールのホールドをマッチ(ひとつのホールドを両手で持つこと)できたら「完登」。 これに対して、外岩でのゴールは、岩のてっぺんに立つことが「完登」となる。この際に、よくマントルを使う。力の弱い人にはちょっと辛いテクニックだ。ジムであまり出てこないムーブなので、自宅のテーブルで要練習!(怒られないように要注意)

スポット spot
外岩でのボルダリングの写真を見ると、登っているクライマーの後ろで何人もの人が両手を挙げているのを見たことがあるだろう。あれがスポットだ。(スポットをする人をスポッターと呼ぶ)クライマーが落ちたとき、キャッチするための人と勘違いしやすいが、あくまでも、クライマーが落ちたときに、安全にボルダリングマットに着地できるよう誘導する役目。また、クライマーの動きに合わせて、マットの位置を移動させるのも大事な仕事。

クライムダウン climb down
自分の力で(フリーで)ホールドを使って下りること。ジムであれば、ジャンプで着地しても厚いマットが衝撃を吸収して、足を守ってくれる。外岩では、そうはいかない。途中で下りるときは極力クライムダウンをして戻るのが鉄則。これはジムでも練習可能だ。登るときには使わない筋肉が刺激され、筋力アップにもつながるので、ぜひトレーニングに取り入れてみて!

 

>> エリアによって違う岩質