人気急上昇! 現役クライマー700人に聞いたクライミングの魅力とは

ルート ボルダリング カルチャー
2017.05.12
協力=公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 文=CLIMBING-net 編集部

2020年東京五輪の追加種目に採用され、最近注目のスポーツクライミング。テレビのバラエティ番組では、芸能人がクライミングにチャレンジしたり、ニュースでは、スポーツクライミングの大会がとりあげられたり、メディアで目にする機会が多くなりました。

「そもそもクライミングって何が楽しいの?」「どんな良いところがあるの?」

興味はあるけれど、まだクライミングに行ったことのない方へ、現役クライマー700人が答えたアンケートを元に、その魅力を5つ紹介します。

クライミングの魅力とは?

 

第1位 「達成感を得られる」 228票

東京都 35歳 男性
「自己最高グレードを更新できたときや、長い時間取り組んでいた課題を完登できたときの達成感」

群馬県 33歳 女性
「登りきったときの達成感。特に自分の限界グレードの課題をどうしたら超えられるか考えて、自分なりのムーブで超えられたとき。パズルの最後のピースがはまったような達成感は半端なくうれしい」

北海道 29歳 男性
「登れた登れなかったで自分の達成度がわかる。登れた課題によっては、どの程度上達したかを知ることもできるシンプルなスポーツ。また、パズルのような要素も楽しい。外岩においては、危険さをスパイスに達成感を味わうことができる。」

堂々の第一位は「達成感を得られる」でした。 クライミングは日常生活ではなかなか味わうことのできない、自分の限界ギリギリに挑戦して、それを乗り越える経験を手軽に味わうことができます。

なかでも、自分にとって難しい課題に取り組んで、試行錯誤の末、苦労して成功したときには大きな達成感を得ることができます。
全体の約3分の1である228票を集めての1位となりました。 

第2位「自分と向き合う」131票

神奈川県42歳 男性
「自分との闘い」

長野県 41歳 男性
「壁に向き合っているように見えて、実は自分と向き合える唯一の時間」

神奈川県 56歳 男性
「自然と自分との問答」

第二位は、131票で「自分と向き合う」でした。
会社や家庭、学校があり、日々やらなければいけないことに追われて、自分と向き合う時間を作れない方も多いのではないでしょうか。

クライミングは個人競技で、そこに存在するのは自分自身と目の前の壁や岩だけ。日々の喧騒から離れて、自分と向き合う貴重な機会となっているようです。

第3位「できなかったことができるようになる」86票

北海道 33歳女性
「できないことを努力するのが面白い。できるまで続けられるのかという根比べ。あきらめなければできる日がくること」

東京都 29歳 女性
「登れなかった課題が努力の結果登れるとか、男性より上手く登れたりする。人によって解決法が違う」

埼玉県 45歳 男性
「できなかった課題ができるようになる。成長を感じられたときが楽しい。」

クライミングは目の前の課題に対して、できるできないが明確です。難易度もグレードで明快に分けられているため、できるグレード、できないグレードがわかります。だからこそ、最高グレードを更新したり、今までできなかった課題を登れたりすると、自身の成長をはっきりと実感することができます。

第4位「仲間ができる」54票

秋田県 30歳 男性
「クライミングというスポーツに出会って、同じ趣味を持った仲間とたくさん繋がれたことが私にとって大きな魅力になっています。他のスポーツよりも年齢差や性別問わず繋がれるスポーツだと思います。」

東京都 21歳 男性
「登れたときが楽しい! 知らない人でもすぐに仲良くなれる!」

千葉県 47歳 男性
「限りない挑戦と、それを共有できる仲間との出会い」

クライミングは、課題にトライするときはひとりですが、セッションなどで仲間と協力してひとつの課題を攻略することもできます。まったく知らない人同士でも目の前の課題を共有しているため、気がついたら打ち解けていて、自然と仲良くなることができます。

「年齢差や性別を問わず、仲良くなれる」という意見が多く、クライミングを介してさまざまな人と気軽に交流できることを魅力に感じている方が多いようです。

第5位「頭と体のトレーニング」48票

滋賀県 40歳 男性
「健康的でスタイルもよくなる。頭も使う。」

東京都39歳 女性
「頭も体も使って、肉体も精神も鍛えられ、自分の成長が実感できる。一人でも複数でも楽しめるオールマイティなスポーツです。」

茨城県 男性 24歳
「数学と似ていて、解けない苦しさと解けたときの半端ない喜びの両方を味わえるところ!」

クライミングと聞くと、筋力が全てと思われがちですが、実は非常に頭を使う競技です。登る前にはオブザベーションといって、ルートを確認して事前に動きのシュミレーションをします。

登れなかった場合には、何が良くなかったのか、足の置く位置や体の使い方、ムーブ選択など、試行錯誤を繰り返します。筋力の強化だけでなく、体の使い方を考えることで解決できるようになる課題も多くあるのです。

また、クライミングでは自重が課題の成否を分ける重要な要素のひとつです。より上のグレードを登るために努力していると、自然と体が絞られていたこともしばしば。特に、前腕や広背筋など上半身の筋肉が発達しやすく、楽しみながら筋力トレーニングができ、身体の変化を実感できます。

以上が現役クライマーに聞いた、クライミングの魅力上位5つでした。

その他にも魅力として、以下のような点が挙げられています。

埼玉県 37歳 男性
「競うことが主眼にあるスポーツではなく、楽しみ方が多岐にわたる点。怪我などのリスクはあれども、はじめやすく続けるのも容易な点。そして都市部でもやりやすい。運動としてだけではなく、シューズをはじめ各種ギアのデザイン等、趣味性の高さ」

和歌山県 42歳 男性
「重力への対抗心。単純明快なところ。特に理由がないけど、とにかく楽しい」

東京都 29歳 男性
「本気で課題にトライしているときの集中力や緊張感は日常生活では味わえないと思います」

東京都 49歳 女性
「登った後のお酒がうまい」

このようにクライミングの魅力はひとつではなく、人によってさまざまです。
ぜひこの機会にクライミングに挑戦して、その魅力に触れてみましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポーツクライミングを応援しています!!

関連の記事

新着のニュース
選手
【ボルダリング・リード編】スポーツクライミング日本代表強化合宿レポート!
2017.12.31

スピード編はこちら→【スピード編】スポーツクライミング日本代表強化合宿レポート!...

選手
【スピード編】スポーツクライミング日本代表強化合宿レポート!
2017.12.22

12月6日から8日にかけて、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会主催に...

基礎知識
2017年CLIMBING-net注目ニューストップ10
2017.12.21

クライミングジムの数が500軒を突破し、東京五輪2020に向けて勢いが増している...

基礎知識
【動画あり】この季節に意外と多い!? クライマーを襲うぎっくり腰を防ぐセルフケア3選
2017.12.15

  ジムでひと登りしようとアップがてらに登り始めた途端、腰に「バシッ」と電気のよ...

トピック
【体験取材】日本初のボルダリング技能検定!ボルダリング検定とは
2017.12.06

11月18日、クライミングジムマーブーで日本初のボルダリング技能検定となる「第1...

新着ニュースを見る
ページのトップへ戻る