残念!? クライミングがオリンピック落選

5月29日、国際オリンピック委員会(IOC)は、ロシア・サンクトペテルブルクにて、2020年開催予定の第32回夏季オリンピックに採用される残りの1競技について審議した。

今回はスポーツクライミング(以下、クライミング)を含む、候補8競技のなかから3つに絞られ、クライミングは落選。IOCは9月の総会で、スカッシュ、レスリング、野球&ソフトボール(統合)の3競技のなかから、ひとつを採用する。

この結果を惜しむ声があるなか、クライマー(特に選手)の間では「採用されなくてよかった」という声も少なくない。

これは、クライミングが五輪で実施される場合は、ルート、ボルダリング、スピードの総合得点で競われる「複合」が前提となっていたためで、五輪が決定すると他のコンペも複合で行なわれる可能性までが高まっていたからだ。国内では“スピード競技はクライミングの本質からはずれる”とする見方が多く、「スピードもやらなきゃならないのか」と懸念する選手は多かった。

今回の落選を受けて、北山真(日本山岳協会)は「これまでどおり、まともなルールでコンペが行なわれることを望む」と述べた。

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