IFSC選手委員会からの公開書簡(2)

今ここで私たちは公に声を挙げる。それほどまでに失望し落胆しているのだ。IFSCに対し内側から穏やかに変更を求めようとして大きな壁にぶつかってしまった、と感じているからだ。

もし、IFSCに対し、その規定に見合った行動を望むにはすでに時遅し、と判断するのなら、今ここでこのような公開書簡を書いていることもないだろう。今私たちは、IFSCがその振る舞いを改めることを求めるために声を挙げなくてはならないのである。

また同時に私たちは、IFSC側が今回の問題を乗り越えた後、何ごともなかったかのように自らの道を歩み続けるのではないかと恐れている。なぜならその活動の在り方、流れに私たちは決して同意できないからである。

そして私たちの声が確実に届くようにするために、前日のマイリンゲンでのボルダリング・ワールドカップ後、選手たちに私たちが求める要求が実現されるまで、ライブ放映に協力しないことを依頼した。

私たちの要求は以下の2点である。

‐選手に影響する(競技ルールの)変更についての有効な協議
‐IFSCウェブ ページ上での無期限、無料のライブ ストリーミング

今回私たちは公の発言として声を挙げた。それにより、IFSCとその役員は、まさに今後の彼らの振る舞い次第で評価されることになる。私たちの行動が、IFSCが私たち選手のみならず、クライミング・コミュニティ全体に対し責任ある組織となる助けとなれば嬉しい。選手として私たちのスポーツが拡大し繁栄することを誰もが望んでいる。しかしながら、その成功は決して金銭的利益によって計られるものであってはならない。

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