ボルダリングマット【i’bbz(イビビゼ)】トリプルパッド

大きなマットを持って電車やバスに乗るのは気まずいものです。また、林のなかを歩き回るようなとき、巨大なマットは枝などに引っかかって歩きづらく、コンパクトなものが欲しくなります。携行するときはコンパクトで、広げるとそれなりの大きさになり、厚さは普通にある。そんなニーズをかなえてくれるのが、i’bbz(イビビゼ)のトリプルパッドです。

3つ折のヒンジ(折り目がある)タイプで、折り畳んだ状態では縦の長さが85cm、幅が40cm。背負うと、だいたい頭と同じ高さにマットのトップがあり、幅が肩幅程度です。障害物を避けやすく、公共交通機関での移動でも少々気が楽なサイズでしょう。

広げたときは長辺が120cm。あまり大きくない岩でランディング(地面)に障害物の少ない場所なら、ビギナーでも十分なサイズです。まずは、これを持って外岩へ言ってみましょう。グレードにこだわらず、たくさんの課題を登ってみれば、きっと外岩を登るテクニックが磨けます。

3つ折だから広げると、それなりのスペースが確保される。最も一般的なサイズが、だいたい120×100cmであることを考えると、それほど変わらない
長さ調節はゴムのストレッチのみという、非常にシンプルなショルダーベルト。肩掛け用のストラップも付属し、移動のしやすさが光る
着地の瞬間は硬いが、すぐにグニャっと衝撃を吸収してくれる。クライミングをコントロールできるオトナなボルダラーなら、これでかなり遊べるだろう
ボルダリングエリアのアプローチは、道なき道を進むことも。畳んだときのサイズがほとんど体と同じだから、あちらこちらに引っかかりにくく、イラッとしなくて済む

 

知る人ぞ知る、フォンテーヌブローのレジェンド、ジョーおじさん(おじいさん?)がデザインしているi’bbz。きっとブローのサーキット課題をまわるために、持ち運びしやすさを最優先させたのでしょう。畳んだり広げたりが簡単で、とにかく機動力抜群です。

今回の企画主旨からはズレてしまいますが、ミニマムなギアで週末の岩場を楽しむベテランにこそ似合うモデルかもしれません。これ一枚を持って、フラッと岩場に現われ、サクッと登って帰る……。う~む、かっこいい。

*問合せ先
セブンエー TEL042-669-5330