湯川

湯川の岩場は1986年2月から4月の20日間をかけて、JMCCのメンバーによって開拓された。クラックはバンパイヤ1本をのぞきすべて大規模な掃除の末に登られたものばかりである。

現在開拓前の状態に戻ってしまったものもあるが、3大クラックのバンパイア、テレポーテーション、サイコキネシス、そしてコークスクリュー、北京の秋などは健在で、中級者までならこれらのルートを登るだけでも十分に満足できると思う。

クラックのトレーニングということなら小川山であちこち回るよりよりはるかに効率が良いであろう(小川山が雨でもここは晴れていることが多い)。

上級者には白髪鬼が待っているが、リードするにはかなりの気合いが必要だ。

この岩場の特徴

  • リード(ボルト)

    リード
    (ボルト)

  • リード(クラック)

    リード
    (クラック)

  • トップロープ限定あり

    トップロープ
    限定あり

地域 甲信越 エリア 長野県
区域 佐久海ノ口
100岩場N0. 42
シーズン 3月~11月(雪がなく晴れていれば真冬も可)
岩質 溶結凝灰岩 傾斜 90度
ルート数 30本
駐車場GPS -
場所 長野県南佐久郡南牧村
アクセス 国道141号を清里、野辺山方面から北上し、海ノ口駅を過ぎて2キロほど湯川の橋を渡ってすぐ左折(灯明の湯の看板あり)。灯明の湯をすぎ、砂利工場を過ぎ、右に登る道を分けると道はダートになる。ここからおよそ1キロほど、河原に降りる道が分岐する場所で右上を見ると岩場がある。
駐車はこの付近に2、3台、ここより100メートルほど上流に2、3台(Uターン用に1台分空けること)。工事用車両の邪魔になるので平日の使用はなるべく避けたい。岩場への入口は前出の分岐の30メートルほど上流。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
付近にあまり快適な場所はない。また湯川の本流は色を見れば分かるが飲用には適さないであろう。林道途中の滝の水は一見きれいだが、上にゴルフ場があるのでやめたほうが良い。
灯明の湯は露天風呂もあり快適(800円)、食事も可能(ソバがなかなかうまい)。開拓時は海ノ口の山食堂とストローハットをよく利用した。
その他 クラックのプロテクションは良好だが、岩自体は軟らかいので特に小さなナッツなどを使う場合は注意。小川山よりは多めにプロテクションを取るつもりで臨んでもらいたい。
ボルトは12×100という最大級のオールアンカーを使っているが、チェックはしていただきたい。今後開拓される方は同程度かケミカルを使用されたい。ルートによっては終了点用の捨て縄、捨てビナ等を用意しておいたほうが良い。
公衆トイレ
掲載書籍 伊豆・甲信