小川山

「小川山」と言っても、当の小川山は廻り目平からはるかに離れた主脈上のピークである。現在登られているエリアを考えると「廻り目平周辺の岩場」とか「金峰山川西股沢」などの名称が正確と思われる。しかし小川山という名称はいまやクライマーに完璧に定着しており、これを変更するのはナンセンスであろう。

小川山の岩場は小さな岩峰の集合体であり、その全ての位置関係を把握するのはなかなか難しい。砦岩に行こうと思っていたら屋根岩に着いてしまったとか、おむすび山を水晶スラブだと思いこんで、1日登っていたパーティもいたという。そんなこともあり、かなり詳細なアプローチ図を付けた。

指導標が欲しいという声も良く聞くが、人気エリアの登山道からの分岐にはほとんどケルンが積まれているし、そこから先はすでにクライミングの一部とも考えられる。失敗を繰り返しながら全体像を把握していくのも楽しみのひとつと考えていただきたい。

この岩場の特徴

  • 初心者・中級者OK

    初心者・
    中級者OK

  • ボルダリング

    ボルダリング

  • リード(ボルト)

    リード
    (ボルト)

  • リード(クラック)

    リード
    (クラック)

  • マルチピッチ

    マルチピッチ

  • トップロープ限定あり

    トップロープ
    限定あり

地域 甲信越 エリア 長野県
区域 奥秩父
100岩場N0. 43
シーズン 5月~10月
岩質 花崗岩 傾斜 60~90度
ルート数 約700本
駐車場GPS -
場所 長野県南佐久郡川上村
アクセス 中央道須玉ICより国道141号を清里方面へ。野辺山で(JR最高地点より約2.5キロ)川上村方面へ右折。すぐに踏切を渡り4キロほどでふたたび踏切。ここより2キロほどの下り坂の途中を右折(川上駅方面には行かず秩父、信州峠方面へ。その後は川上村役場方面を目指す)。道なりに走りスーパー・ナナーズの場所で旧道に合流し右折。ここより8キロほどの地点(看板にいろいろ書いてあるが、「廻り目平キャンプ場」とある)をさらに右折する。川端下の集落を経て廻り目平キャンプ場へ。入口のゲート前に車を止め、駐車券を取ればゲートが開く。須玉ICより1時間半。
佐久方面からは141号を南下。海ノ口を過ぎ、カーブの多い急坂を登り切り、レストラン141の先のT字路を「千曲川源流川上郷」方面に左折。埼玉方面からは秩父市、大滝村経由で中津川林道を走れば高速代がかからず距離も近い。ただし1時間強、ダートを走らなければならない。また大雨中後には閉鎖されることがある。この場合志賀坂峠、ぶどう峠方面に迂回することになる。中津川林道経由の場合、走りっふ_りにもよるが埼玉の飯能あたりから、3時間半程度であろう。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
廻り目平キャンプ場は、水道、トイレ、シャワー完備。金峰山荘で風呂に入ることもできる。テントを張る場所は決まっていないので、自分で平らな場所を探す。9時消灯が原則なので、以降はランタンの明かりを落とし静かにすること。深夜到着の際は特に注意されたい。

入場料 500円、幕営料 900円、入浴料 500円 (いずれも一人あたり、2019年改定)
その他 -
公衆トイレ
掲載書籍 伊豆・甲信