本富岳

【概要】 屋久島には多くの岩壁があるが、俗に障子岳、七五岳、そしてこの本富岳を三大岩壁と呼ぶらしい。しかしフリークライマーがアプローチ可能な岩となるとこの本富岳しかないといえよう。

現在オールフリーのマルチピッチルートはこの大岩壁に、鹿児島登攀倶楽部ルート(今回は残置プロテクションの現状が把握できなかったため割愛)を含めたった5本しかない(庵・鹿川のメンバーによる庵ルートが、屋久島フリーウェイと中央稜の間にあるが、オールフリーではないようだ)。

紹介する3本のラインは内容もグレードも違っていて、それぞれのパーティの技量により選択することができる。5.10台の「屋久島フリーウェイ」、5.11台が中心の「デイドリーム」そして5.12台を3ピッチ含む「水の山」である。屋久島を初めて訪れるのであれば、最低でもまる3日間は欲しい。

これらのルートを登るだけでなく、ぜひ1日はゆっくりと屋久島の自然を味わっていただきたいからである。

この岩場の特徴

  • マルチピッチ

    マルチピッチ

地域 九州 エリア 鹿児島県
区域 屋久島
100岩場N0. 98
シーズン 秋から春
岩質 花崗岩 傾斜 80度
ルート数 4本以上
駐車場GPS -
場所 鹿児島県熊毛郡屋久町尾之間
アクセス 鹿児島より飛行機、またはフェリーで。いずれにせよ屋久島の周回道路を時計周りに安房方面へ。安房をすぎるとほどなく目の前に本富岳の勇姿が見えてくる。
尾之間の手前で千尋の滝への道に入る。千尋の滝へは右折するが、ここを左折気味に直進。しばらくいくと左側に駐車可能なスペースがある。アプローチは約1時間。1時間以下でたどり着けるのは健脚といえるだろう。帰りは40分程度である。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
入山口周辺に可能と思われる場所はあるが、工事中の個所もあり確約はできない。平内の屋久島ユースホステルがおすすめ。また平内海中温泉には、男性(勇気ある女性も)ならぜひとも訪れていただきたい。
文字どおり海中となっている場合もあるので、チェックして行ったほうが良い(潮の干満表は空港などで入手可能)。屋久島空港近くにクライミングジム「遊VIVA」がある。
その他 -
公衆トイレ -
掲載書籍 中国・四国・九州