倉上慶大、不可能スラブの“覚醒”を再登

12月24日、倉上慶大が小川山・不可能スラブの“覚醒”を第2登した。“覚醒”としてのトライは2日間(“頭痛”には過去に多くの日数を要している)。“覚醒”は2007年に室井登喜男が初登した課題で、“頭痛”(草野俊達による初登時のグレードは三段→現在四段が提唱されている)のダイレクトフィニッシュにあたる。

>>グレード比較表

グレードは五段/+(V14/15)と思われ、国内最難のスラブ課題。以下は倉上のフェイスブックより。

「小川山、不可能スラブボルダーの“覚醒(五段)”が登れました。

スタイルはグランドアップですがマットに関しては霜で靴が濡れるのが煩わしかったので薄いAsanaマットを敷きました。正確にはノーマットでは無いのですが、今の自分の実力とコンディションからすると限界は突き詰められたと思います。

“覚醒”に関しては正直今登れるとは思っていなかったのであまり実感が無いのですが、今日は“地獄変(四段)”のノーマットや石の魂の“輪廻〜黄泉に繋げるライン(初登?三/四段くらい)”も登れたのを考えると“覚醒”への準備は整っていたのかもしれません。

いずれ完全なノーマットで登るかはわかりませんが、私にとって不可能でしかなかったこの岩が可能になった。この岩の名を知ってから11年。なんだか感慨深いです。」

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