山野井泰史、野田賢がペルー・ワイワッシュ山群に2本の新ルートを開拓

 日本登攀クラブの山野井泰史と野田賢がペルー・アンデスのワイワッシュ山群に2本の新ルートを開拓した。
 ブランカ山群のピラミデ(5885m)南西壁で順化を終えた後、ふたりはローカルバスを乗り継いでワイワッシュに移動。今回の目的である未踏のプスカントゥルパ東峰南東壁とトラペシオ南壁新ルートをめざした。

プスカントゥルパ東峰南東壁(5410m)
 6月15日に取り付き、1ビバークののち16日午前10時に登頂。
 山野井が3年前から考えていたラインとのことだった。
 下半部の岩場ではクラックにルートを求め、
 中間部以降は不安定なシュガースノーと脆い岩に苦しめられた。
 ルート名=クンプリールガンスウェミョンガンダ
 (壁の標高差700m ED+ Ⅶ M5)

トラペシオ南壁(5653m)
 6月23日 空白の右側の雪と氷のルートを求めBC出発後、14時間後に登頂。
 北面下降中1ビバークしBCに戻った。
 上部はとても難しいミックスクライミングを強いられた、とのこと。
 ルート名=マジックベル
 (800m ED+ AI6 M5)

プスカントゥルパ東峰南東壁

 

トラペシオ南壁

 

山野井泰史(左)と野田賢

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