横山勝丘・増本亮ペアがフィッツロイ山群、ケアベアトラバースに成功

2013年1月24日

昨年12月よりパタゴニアで登攀活動を続けている横山勝丘・増本亮ペアが、ポローニ山群縦走に続き、フィッツロイ山群主稜線の全縦走をめざして1月12日に入山。アグハ・ギジャメからアグハ・メルモスを経てフィッツロイへと縦走した。

当初の予定ではさらにピークをつなげる予定であったが、この段階で持参したシングルロープ2本が登攀続行不可能なまでに痛んでしまい、目的半ばにして下山。とはいえ、初めての挑戦でアグハ・ギジャメ~フィッツロイ縦走(ケアベアトラバース)の第5登に成功したことになる。

ケアベアトラバース(Care Bear Traverse 1950m 6c)は、2008年にフレディ・ウィルキンソンとダナ・ドラモンド(米)が極端な装備の軽減(アックスは2人で1本、クランポンも1組だけ、ピトンなし)のもとに3日間で完登された。位置関係をわかりやすく説明すると、パタゴニアのブランドロゴの右端「a」から、中央やや右の高峰(フィッツロイ)の「o」の位置までの稜線をつないだことになる。その先、この主稜線を完全につなげた者はまだ誰もいない。

 

*  この記録の詳細は3月6日発売の『ROCK&SNOW』059号で紹介される予定です。

 

フィッツロイをバックに横山(左)と増本

 

フィッツロイのヘッドウォールを登る増本

 

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