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ユース対象の全日本ボルダリング競技大会が初開催!
5月16日、17日に『全日本クライミングユース選手権 ボルダリング競技大会2015』が鳥取県倉吉市で行なわれ、36都道府県から約200名の選手が参加。ボルダリング競技のユース選手権は国内初の開催となった。
予選は8課題を最大5回までアテンプトできるというコンテスト方式で行われた。これはヨーロピアンユース選手権大会では以前から導入されているが、国内では公式戦初導入となった。この方式では選手の順位が激しく入れ替わるため、審判員がスマートフォンやタブレットで結果を随時入力し、一括処理する成績処理システムが使われた。選手たちはスクリーンに映し出された結果速報を見ながら競技を行なうため、非常に緊張感のあるクライミングが随所に見られ、大会を盛り上げた。
予選はフラッシングのコンテスト方式で行われた
17日の決勝は、予選のフラッシュとは違いオンサイト方式であるため、より緊張感を持って決勝へ臨んだ。
ユースCは男子の西田秀聖と女子の伊藤ふたばが、予選8課題、及び決勝3課題を全て一撃で完登するという圧巻のクライミングで完全優勝した。ユースBの男子は中村颯人が2課題を一撃、女子の中村真緒は3課題を一撃し、見事優勝した。
女子ユースAと女子ジュニアは予選・決勝ともに同一の課題で競技が行なわれた。ユースAは田嶋あいかが苦しみながらもただ一人だけ全完登し、先日のボルダリングジャパンカップに続き優勝。ジュニアは野中生萌が一撃全完登。圧巻のクライミングで優勝した。
男子ユースAでは2完登で2名が並んだが、原田海が緒方良行にアテンプト差で勝利し、優勝した。
男子ジュニアでは1・2課題目まで清水裕登が1位だったが、楢崎智亜が3課題目、残り時間の無くなった最終トライで見事に完登し。逆転優勝した。
今大会は鳥取山岳協会が主管し開催され、大会運営の新たな取り組みと次世代を担うユースクライマーの素晴らしいパフォーマンスにより、会場は大いに盛り上がった。日本のコンペシーンの新たな幕開けを感じる大会となった。(文・写真=安井博志)
◇『全日本クライミングユース選手権 ボルダリング競技大会2015』リザルト
・ジュニア(1996,1997年生まれ)
男子 1 楢崎智亜(栃木県) 2 清水裕登(大阪府) 3 渡邉海人(埼玉県) |
女子 1 野中生萌(東京県) 2 義村 萌(三重県) 3 北脇順子(静岡県) |
・ユースA(1998,1999年生まれ)
男子 1 原田 海(大阪府) 2 緒方良行 (福岡県) 3 楢崎明智(栃木県) |
女子 1 田嶋あいか(三重県) 2 大場美和(愛知県) 3 金子桃華(埼玉県) |
・ユースB(2000,2001年生まれ)
男子 1 中村颯人(埼玉県) 2 土肥圭太(神奈川県) 3 河上紘輝(鳥取県) |
女子 1 中村真緒(東京都) 2 清水陽華莉 (京都県) 3 樋口結花(佐賀県) |
・ユースC(2002,2003年生まれ)
男子 1 西田秀聖(奈良県) 2 野中 凜(愛知県) 3 竹田 創(宮城県) |
女子 1 伊藤ふたば(岩手県) 2 森 秋彩(茨城県) 3 二宮 凜(宮城県) |