ボルダリングワールドカップ2015最終戦、野口啓代は4度目の年間チャンピオン、日本は国別ボルダリングで年間ランキング1位

8月14日、15日のミュンヘン大会でボルダリングワールドカップ2015のシリーズが終了した。

すでに野口啓代は前回の大会終了時点で総合優勝を決めていて、シリーズ2位につけていた野中生萌の動向が注目されていた最終戦であった。セミファイナル一課題目で取りこぼした野中は二課題目、三課題目をオンサイトして巻き返しを図る。しかしながら、最終の四課題目で求められていた3トライ以内で完登することができず、惜しくもアテンプト差で7位となり、決勝進出はならなかった。結果、シリーズランキングは2位より一つ順位を落とし、3位で2015年シーズンを終了した。昨年はデビュー初年で5位という結果であったが、二年目の今年はふたつランクアップして3位。安定して伸びていることが感じられた。

女子は決勝常連であるアンナ・シュテール、アレックス・ジョンソンの怪我による不参加。アメリカのミーガン・マスカレナス(17)などの若手が台頭し、世代交代を感じさせる2015シーズンであった。

男子は韓国の若手チョン・ジョンゴンが見事年間チャンピオンに輝いた。日本人は藤井快と杉本怜がベスト10に入った。そして、日本チームは昨年に引き続き、国別のボルダリング年間ランキングで2位のフランスに大差をつけ、1位となった。(写真・文=千葉和浩)

20150819_news_wc準決勝の野中生萌

ボルダリングワールドカップ2015 ミュンヘン

◆男子(参加121名)
1   アレクセイ・ルブツォフ(RUS)
2   マルティン・ストラニック(CZE)
3   チョン・ジョンゴン(KOR)
—-
8 杉本怜
17 山内誠

◆女子(参加85名)
1   シャウナ・コクシー(GBR)
2   ファニー・ジベール(FRA)
3   ミーガン・マスカレナス(USA)
—-
4 野口啓代
7 野中生萌
20 尾上 彩

 

20150819_news_wc2年間ランキング表彰台

ボルダリングワールドカップ2015 年間 個人

◆男子
1 チョン・ジョンゴン(KOR)
2 ヤン・ホイヤー(GER)
3 アダム・オンドラ(CZE)
—-
7 藤井快
9 杉本 怜

◆女子
1 野口啓代(JPN)
2 シャウナ・コクシー(GBR)
3 野中生萌(JPN)
—-
12 尾上 彩
15 小林由佳

ボルダリングワールドカップ2015 年間 国別

1 日本(JPN)
2 フランス(FRA)
3 アメリカ(USA)
4 ドイツ(GER)
5 オーストリア(AUT)

1352 Points
  855 Points
  670 Points
  567 Points
  542 Points

関連リンク

同一カテゴリの最新ニュース