ラウラ・ロッゴーラ15才、女性最難ルート初登

Harriet Ridley/rockandice.com 訳=羽鎌田学

15才のラウラ・ロッゴーラは、ローマ近郊の岩場コッレパルドで、4日間のトライの後、”La Gasparata” (5.14c/d)を初登した。これは女性クライマーの手によって達成された最難初登ルートのうちの一本として候補にあげることができるだろう。この成果によって、ラウラは若手最エリートクライマー集団の一員としての地位を確固たるものにした。世界のクライミングシーンのなかで若きスーパースターとして早くも名声を得つつあるラウラ、先日1月22日(日)に、自身のインスタグラムに次のようにアップしている。

laura rogoraさん(@laura.rogora)が投稿した写真

 

>>グレード比較表

「今日、ケイブのエリアの難しいプロジェクト、登ったわ! 名前は”La Gasparata”。初めてトライしたときはめちゃめちゃ難しく感じたけど、今日の4回目のトライはもうものすごくうまくいって、終了点のチェーンにちゃんとクリップできたの。グレードを決めるの難しいけど、いろいろ考えて8c+/9aにしてみたわ。でも誰か登って確かめてほしいわ」

ラウラの1月はほんとうに忙しい一カ月だった。1月初旬のスペイン、オリアナへのクライミングツアーでは3本の5.14bから5.14cのルートを登ることができた。このうちの2本の5.14b、テクニカルなロング・ルート”T1-Full Equipe”と50m長のパワー・エンデュランス系のテストピース“Fish Eye”は、2日間でゲット。そしてツアー最終日には”Joe Blau” (5.14c)に成功している。

昨年3月にはイタリアの岩場スペルロンガのAeronauta Caveで、リンクアップ・ルート”Grandi Gesti”(5.14d)をレッドポイントし、同グレードを初めて登ったイタリア人女性、世界で2番目に若いクライマーとなった。同ルートは2009年にジャンルーカ・ダニエーレによって初登されたものだ。現在、彼女はイタリア選手権のリードとボルダー両部門でのタイトル保持者であり、中国・広州で行なわれた2016年クライミング世界ユース選手権では3位の成績を収めている。

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