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中野稔選手快挙! リードワールドカップ・ブリアンソン大会で銀メダル
日本のクライミング界に、新たな歴史が刻まれた。フランスのブリアンソンで開催されたIFSCリードワールドカップで、中野稔が見事2位フィニッシュ、銀メダルを手にした。
中野は予選を19位で通過。準決勝では混戦をくぐり抜け、7位で決勝へ進出。決勝では二番手で登場し、上部まで迫る会心のクライミングを見せた。彼の出番後、アダム・オンドラはじめ、表彰台の常連組がトライするなか、彼の高度の下で次々と落ちていき、中野は「何が起こっているんですか?」と身体を震わせながら最終選手まで待った。私のところには他国のコーチから「優勝するぞ!」と駆け寄られ、鳥肌がたつような興奮の中、準決勝1位通過・最終選手のゴーティエ・シュペール(Gautier Supper)を待った。ゴーティエ・シュペールは終了点間近まで迫る気迫の登りで、高度を上げ優勝、中野の2位が決定した。
中野にとって、ワールドカップでは初めての決勝進出、更に表彰台へ立つこととなった。ヨーロッパ戦で価値あるこの結果に、日本チーム全員で喜びを共にした。
また、女子の大田理沙も決勝進出、素晴らしいパフォーマンスで自己最高の5位となった。今後、ワールドカップでの表彰台の可能性を感じさせた。
私は、このような瞬間に幸運にも立ち会えれたことをうれしく感じ、日本チームを誇りに思った。そして、選手たちは本当によく頑張っていると、現場に来て改めて感じることができた。リードワールドカップもまだ2戦が終了したところ。今後も、日本チームの選手の活躍に期待しよう。(文・写真=安井博志)
堂々とトロフィーを掲げる中野選手(左から2番目)
リードワールドカップ2015 ブリアンソン |
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◆男子(参加78名) |
◆女子(参加51名) 1 キム・ジャイン(KOR) 2 ジェシカ・ピルツ(AUT) 3 アナーク・ベルフォーベン(BEL) —- 5 大田理紗 14 小林由佳 23 尾上彩 44 高田こころ |
関連リンク
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