国内最難か!? 北海道・神居岩にミックスの新ルート

奈良誠之が、北海道の神居古潭・神居岩のMIXエリアに新ラインを引いた。

以下は、奈良によるコメント。

既存の直上ライン9本を横につなぎ、更に奥にボルト2本と終了点を追加した約50mの左上トラバースルートです。
壁の高さが30mあるので、90mロープを使用しました。
既存課題はアイス・ワールドカップの年間チャンピオン、パク・ヒヨン(韓国)が再登。
彼の意見もふまえてグレードがつけれらていますが、今回のラインは既存ルートのどれよりも厳しく、このエリアの最難であることは間違いはありません。
私の知るこのジャンルの国内課題と比べても最も厳しいのではと思います。
しかし、M12とするには、まだ何か足りなさを感じ「M11+」としました。
壁を横に引き裂くラインどりから、課題名は「斬鉄剣」としました。
しかし実態は、これを登っている最中は他の課題を登れない、非常に迷惑なラインどりであり、人間関係すらも斬ってしまうかも知れません。
海外のMIXエリアを見ても、壁を横に使い高難度を作るのはよくあるパターンで、そしてそれはエリア開拓の末期を示してもいます。
カムイMIXでもこれ以上に難しいラインを引くことはできないかも知れません。
腕に覚えのあるアイス&ミックスクライマー、アルパインクライマー、強強のフリークライマーの皆様にぜひ登っていただけたらと思います。
インフォメーションですが、縦横50mのラインでヌンチャクの回収が非常に困難です。
私は完登後に50mクライムダウンしながら回収しました。
こっちのほうが厳しかったかも……。

(写真=奈良誠之)

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