湯河原幕岩で謎のチッピング

正面壁の登攀解禁という、うれしいニュースから一転、同じく幕岩にてチッピングと思われるホールドが発見されたという残念なニュースをお届けする。
ルートは茅ヶ崎ロックの桃源郷「夕暮れ時」、希望峰「シャクシャイン」の2本。
特に「夕暮れ時」の打撃痕はかなり明確で、ルートの破壊といっていいレベルだ。

「夕暮れ時」に刻まれたホールド

シャクシャインには穴状の跡があった。こちらは意図が不明だ

 

[解説]
チッピングとは岩を削る行為であり、当然、NGである。
過去には、主に海外において、大半をチッピングホールドで設定されたルートが作られた時代もあったが、現在この行為に及ぶことは時代錯誤もはなはだしい。

また日本の場合、残念ながら自然のままの岩を楽しめることは少なく、開拓時に浮き石を落としたり蔦をはがしたりする、いわゆる「掃除」はされることが多い。
もちろん、この掃除についても行きすぎた行為は慎むべきだが、既存のルートに手を加えることは絶対に行なってはならない。

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