竹内俊明、三重ボルダーで“クザン 五段+(V15)”を初登

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文=竹内俊明 写真=竹内 舞

このプロジェクトは、2010年に村岡達也氏が初登した3手の五段“ボルサリーノ”の左側の顕著な棚からスタートします。7手の四段+をこなしてからボルサリーノの核心である最後のランジに合流します。ただこのランジが1手だけでも四段から四段+くらいあり、“ボルサリーノ”はそれに2手の初/二段くらいを追加して、五段の難しさになります。

昨年、ボルサリーノを中川翔一氏についで第3登したときからこのプロジェクトが気になってたのですが、“ボルサリーノ”を登るので本当に精一杯で、もっと強くなってから戻ってきたいと思ってました。

そして今年の初め、ついにトライ。初日でオリジナル部分の7手は解決し、2日目にその7手をつないで“ボルサリーノ”に合流。3日目にはランジでリップを叩くまで迫ったのですが、そこからなかなかこのランジが決まらず。

だんだんこのプロジェクトに自信がなくなってきた6日目の今日(2月19日)、なんとか止めることができました。スタートからつなげて通算23トライ、最後のランジで落ちました。“ボルサリーノ”はアップで毎日登れるくらいになってたのですが、それでもとにかく下から8手こなして、このランジを止めるのがきつかったです。

なんにしても、村岡くんの伝説の課題に新たな視点を残せました。今はやりきった気持ちでいっぱいです。

そして、自宅のある船橋から500km離れたこのプロジェクトに通わせてくれて、応援にまでついてきてくれた奥さんにはいつもながら感謝しかないです。

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