門田ギハードが、ハンノキ滝冬季単独初登!

2021年2月12日~15日、富山・立山連峰にあるハンノキ滝を門田ギハードが冬季単独初登した。ハンノキ滝は残雪期や大雨時にだけ現われる“幻の滝”として知られる。通年存在しているわけではないため、公式には落差日本一の座を隣の称名滝(350m)に譲るものの、出現している間は称名滝をはるかにしのぐ落差500mの巨瀑である。


称名滝とハンノキ滝(右)の全景(写真=島田 稜)

冬季初登は2014年2月8日~11日、藤巻浩氏、宮城公博氏のペアによりなされた。以降、第2登が現われなかったが今回、門田が3日間のトライの末、単独での登攀を成功させた。


ハンノキ滝下部登攀中の門田(写真=林 智之)

「ハンノキ滝に憧れを抱いたのは4年前。いつか登りたいなと思っていました。ずっと憧れだった存在は、去年からのコロナの影響でアイスクライミングワールドカップが中止となったことで、今冬の明確な目標となりました。夏から数回現地に偵察に向かい、4年前から集めていた気象データをまとめ、ライブカメラの映像も欠かさずチェックしていました。

ハンノキ滝登攀に向けてトレーニングや準備を進めていくなかで、多くの方が私のチャレンジを応援してくださいました。皆さんの応援、現地でサポートしてくれた仲間のおかげで夢が叶い、無事に下山することができました。単独登攀という形ではありますが、チームで達成した登攀だと感じました。本当にありがとうございました」

*記録の詳細は『ROCK&SNOW』夏号(6月発売)に掲載予定

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