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IFSC選手委員会からの公開書簡
IFSC選手委員のひとりであるヨルグ・ベルフォーヴェンより、IFSCワールドカップのルール改正、ライブストリーミングの有料化について公開書簡が届きました。内容は下記の通り。
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訳=羽鎌田学
ここ数日間、ドラマチックな日々が過ぎた。なぜなら、私たちが実践するスポーツに関わる決定に対して、クライミング・コミュニティがこれ程まで団結して声を挙げたことは今まで一度もなかったからだ。
IFSCは、その組織運営の良好なガバナンスと透明性を尊重すること、そしてあらゆるレベルにおける決定プロセスに選手自らが参加することを、正しく定めている。もしそれが本当ならば、今回のような事態には決してならなかったはずだ。しかしながら現実は違っていた。以下に、問題となった2点を記す。
‐ルールの変更が、十分な議論、説明もなく、また私たちが考えるところ、その影響について熟慮されることもなく適用された。
‐私たちのスポーツがメディア上で持つ権利が、事前の相談もなしに、また選手、スポンサー、各種大会の組織運営者、そしてまさに私たちが愛好するスポーツであるクライミングを形成するコミュニティ全体に及ぼす結果について明確に考慮されることもなく、売却された。
私たちは、IFSCが私たち選手に対してだけではなく、クライミング・コミュニティ全体に対してもオープンであることに終止符を打った事実に大変心を痛めている。なぜなら、その姿勢は、私たちのスポーツを特徴づける精神に反するからである。