南木曽・田立不動岩、登攀禁止に

文=永井久雄

2019年1月16日に、長野県教育委員会から「田立不動岩」に関する指摘、指導のメールが届きました。

要約しますと、田立不動岩は長野県指定文化財「名勝」の指定範囲内に位置し、私たちが許可なく行った岩場への金具設置(ハンガー等)は文化財保護条例第13条の条例違反であり、第46条の罰則規定が適用されるケースと考えられる。ホームページでの紹介も登山道等定められた場所以外への立ち入りを促す不適切なものである。との強いご指摘がありました。

田立不動岩は、過去(1970~80年代?)に登られていた歴史(形跡)があります。このことをもって私たちは深く考えることもなく、安易に「登ってもいいだろう」と岩場開拓に着手してしまいました。文化財と知らずとはいえ、非は100%私たちにあり、起こした事の重大さに責任を感じております。今後私たちは、長野県教育委員会の指導に従い責任をもって「岩場の原状回帰」「田立の滝登攀禁止の啓発」に向けて行動してまいります。

クライマーの皆様には、以下のことを周知徹底していただけますようお願いいたします。

※ 不動岩の登攀は事実上登攀不可能です(ハーケン等、打ち込むことは無断現状変更にあたり文化財保護条例違反となります)。
※ 田立の滝の沢登りに関しましても不動岩同様、ハーケン等、打ち込むことは無断現状変更にあたり文化財保護条例違反となります。
※ 不動岩の登攀、沢登り等の記録を掲載したブログ等は削除していただきたくお願いいたします(間違って条例違反を犯す人を二度とださないためとご理解ください)。

この報告がクライミングというスポーツのより良き発展のために役立つことを願っております。

長野県、地元南木曽町ほか関係各位の皆様に、ご不快、ご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

同一カテゴリの最新ニュース