リードワールドカップ第4戦アルコ、緒方4位、是永5位

文=北山 真 写真=小澤信太

8月25日、26日、リードワールドカップ第4戦がイタリア・アルコで開催された。日本人は男子8名、女子4名が参加し、予選通過は男子6名、女子2名。


是永敬一郎

男子セミファイナルでは注目のアレックス・メゴスが魅せた。アダム・オンドラでさえ通過出来なかった上部ハングを抜群の安定感で突破し、2位に大きく差をつけ1位。是永敬一郎、緒方良行も7位、8位で通過した。


緒方良行 写真=Sytse van Slooten

女子セミファイナルは、上部で今シーズン恒例となった(?)ダンゴ状態となり、大田理裟を含め26名中半数の13名がほぼ同じ場所で落ちた。ここをただ一人抜け出したのはヤーニャ・ガンブレッツのみ。

男子ファイナルは、ボルダームーブを多用する超ハードルート。オンドラを一手上回ったのがヤコブ・シューベルト。そして最後にメゴスが登場。完登の期待がかかる。ところが下部の特別難しくないパートで半端なランジをやってしまい、ホールドするポイントまで届かず痛恨のフォール。あっけない幕切れとなってしまった。緒方、是永は着実に順位を上げ4位、5位に入賞した。


ヤコブ・シューベルト

女子ファイナルでもまた上部の同じ高度で8名中5名が落ちる。なんとこのポイントにガーンブレッ卜も飲み込まれてしまった。ここを切り抜けたのはベテラン、キム・ジャインとスイスの新人アン=ソフィー・コラー。カウントバックでキムがひさびさの金メダルを手にした。


キム・ジャイン

注目のワールドカップデビューとなった白石阿島だが、予選から1完登と調子が悪く、セミファイナルはギリギリの8位通過。ファイナルでは順位を上げ5位となったが本調子とはいえないようだ。

リザルト

男子

1 ヤコブ・シューベルト(AUT)
2 アダム・オンドラ(CZE)
3 マックス・ルーディガー(AUT)
――
4 緒方良行
5 是永 敬一郎
11樋口純裕
23波田 悠貴
25野村真一郎
26島谷尚季
27清水裕登
43沼尻拓磨

女子

1 キム・ジャイン(KOR)
2 アン=ソフィー・コラー(SUI)
3 ヤーニャ・ガーンブレッ卜(SLO)
――
14大田理裟
26義村 萌
42戸田萌希
45森脇ほの佳

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