ユースボルダリング2019、鳥取・倉吉で開催

文=北山 真 写真=安井宏晴

2019年5月18日、19日、今年で5回目となるユースボルダリング選手権が鳥取県倉吉市の倉吉文化体育館で行われた。

18日の予選は参加人数の多さによりコンテスト(セッション)方式で行われた。8課題が用意され、選手は1課題につき5回までトライできる。課題の難度もある程度番号で分かるようになっている。


ウォール全景

セミファイナルはないので予選からいきなり6名が選出されることになる。圧巻だったのが女子ジュニアの中村真緒で、有力選手のほとんどが3完登の中、8課題をすべて完登した。

翌日のファイナルは、ワールドカップと同じいわゆるベルトコンベア方式で行われたが、課題数は3と少ない。これはルート変えを含め4つのカテゴリーを1日で行える時間を考慮してということだ。

課題数が少ないだけに、その内容は非常に吟味されたもので、難度、見栄え、そしてなんといってもその独自性が際立っていた。これだけの課題数であると、類似したものとなることもやむを得ないものだが、ほとんどそれを感じることはなかった。日本のセッターのレベルの高さがひしひしと伝わる大会であった。

選手で際立ったのは男子ジュニアの小西桂、3課題をただ一人1撃、パーフェクトな勝利となった。そして中村真緒、オオトリの最終課題をラスト2秒で仕留め、勝負強さを見せた。

そしてレベルの高さを誇示したのが女子ユースA。ジュニアとほぼ同じ課題だったにも関わらず菊地、松藤、平野、栗田の4人が3完登したのだ。


ユースC 表彰台


ユースB 表彰台


ユースA 表彰台


ジュニア 表彰台

男子ユースC(2006年、2007年生まれ)

1 通谷 律(佐賀)
2 安楽宙斗(千葉)
3 藏敷慎人(兵庫)
4 小俣史温(東京)
5 加藤頼斗(栃木)
6 隅谷 樂(兵庫)

男子ユースB(2004年、2005年生まれ)

1 関口準太(栃木)
2 吉田智音(奈良)
3 西浦暖礎(和歌山)
4 村下善乙(千葉)
5 松岡玲央(兵庫)

男子ユースA(2002年、2003年生まれ)

1 川又玲瑛(栃木)
2 竹田 創(宮城)
3 百合草碧皇(埼玉)
4 坂本大河(北海道)
5 鶴 隼斗(埼玉)
6 抜井亮瑛(奈良)

男子ジュニア(2000年、2001年生まれ)

1 小西 桂(神奈川)
2 土肥圭太(鹿児島)
3 今泉結太(茨城)
4 天笠颯太(神奈川)
5 中村颯人(埼玉)
6 中島大智(岩手)

女子ユースC(2006年、2007年生まれ)

1 抜井美緒(奈良)
2 菊川花恋(大阪)
3 鈴木結菜(静岡)
4 永嶋美智華(静岡)
5 妻嶋心路(山口)
6 村越佳歩(茨城)

女子ユースB(2004年、2005年生まれ)

1 中川 瑠(大阪)
2 小池はな(埼玉)
3 小倉紗奈(奈良)
4 森 奈央(三重)
5 野部七海(埼玉)
6 工藤 空(山形)

女子ユースA(2002年、2003年生まれ)

1 菊地咲希(東京)
2 松藤藍夢(神奈川)
3 平野夏海(東京)
4 栗田湖有(新潟)
5 工藤 花(山形)
6 二宮 凜(千葉)

女子ジュニア(2000年、2001年生まれ)

1 中村真緒(東京)
2 黒岡水夢(大阪)
3 張替夢乃(東京)
4 曽我綾乃(埼玉)
5 西田朱李(千葉)
6 井内瑠南(大阪)

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