【実践編】外岩に行ってみよう!はじめてのアウトドアボルダリング

ボルダリング アウトドア
2017.08.21
協力=公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 文=佐川史佳(ビースリー春日部)

準備編はこちら→【持ち物・準備編】外岩に行ってみよう!はじめてのアウトドアボルダリング

さあ、初めてのアウトドアボルダリングです。

まずは、お目当てのエリアや岩を探さなければなりません。そこで必須なのがトポです。トポにはエリアへのアクセス情報、岩の場所 、課題のラインどり、グレードなどたくさんの情報が詰まっています。加えて、その岩場の駐車スペースやトイレなど、ルールも書かれていますのでよく読んでおきましょう。ただし、未経験者がトポだけを読んで岩場へ行くのは、けっこうハードルが高いものです。はじめは経験者と行けば、登ることに専念できます。

初めて岩に触る

無事に岩場に着き、やりたい課題が見つかったら、「さあ!登ろう!!」ではなくて、まずはよく観察しましょう。岩場の場合、最後は岩の上に立って終了することがほとんどです。岩の上に這い上がろうとしたら枯葉だらけで滑るとか、登りきったのはいいけどどこから降りたらいいのかわからない、なんてことがないように、一度下降路を確認し、できればリップや這い上がるポイントを掃除しておきましょう。

まずは低い岩から

インドアと違って、岩場には分厚いマットはありません。いきなり4~5mもある岩から登るのではなく、3mくらいまでの低い岩に取り付きましょう。そこで岩のホールドやマントリング、そして落ち方に慣れてから、少しずつ高い岩に挑戦すればケガのリスクを減らすことができます。

特に、這い上がる最中に落ちると、腰や背中から落ちる危険があります。ジムではなかなか練習できないマントリングはしっかり練習しましょう。

安全に降りる

クライマーが安全に着地するために、サポートすることを「スポット」と呼びます。たしかに、状況によっては必要なテクニックですが、こちらはあくまで補助です。クライマーは自分の安全は自分で確保しなければなりません。 まずはじめのうちは突っ込まずに、危ないと思ったらクライムダウン(自力で降りること )する。それが無理なときは、しっかり着地点を確認できるくらいの余裕をもって、両足で着地しましょう。

スポットやマットの移動は経験と練習が必要で、形式的に行なっても危ないだけです。ビギナーは不用意にやるべきではありません。

マナーとルール

近年、クライミング(ボルダリングを含む)愛好者が増えたこともあり、岩場での駐車場、トイレ、騒音、事故などが問題になることが増えました。トポやインターネット等の情報をよく確認し、ルールを守って登りましょう。

ここでは代表的なマナーを紹介しておきます。※『出典:フリークライミング日本100岩場

ルールにないマナーについては、経験者の話をよく聞いて、節度ある行動をとってください。

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