【公開調査データ】スポーツクライミングがオリンピックの競技になることに関して、反対の主な理由
「反対」「どちらかというと反対」を選んだ193名の回答者に、反対の主な理由を聞きました。下記5項目から、選択(3つまでの複数回答可)または、記述での回答です。
一番多く選ばれた理由は「競技人口が増えて事故やアクセス問題が出そう」というもの。オリンピック競技になると、クライミングが社会的な理解が進む期待はあるけれど、それ以上に、競技人口が増え、知識不足のまま外岩へ行き、アクセス問題や事故が現状より増えるのではないかと懸念する傾向が多くみられました。
主な反対の理由
その他、反対の理由
◇競技として |
・未経験者にとって課題難易度やルールがわかりにくいと思う ・観てる側が楽しめるようにとなると課題にかたよりがでそう。(デッドなど) |
◇ルールについて |
・スピードクライミングが同じクライミング競技に取り入れられる事に反対。 ・現在のルールでオリンピック競技として成立するのか?疑問がある。 ・オリンピックに都合の良いルールに変えられ、今の国内需要にそぐわないスポーツとなる可能性がある。 |
◇マナー・アクセス問題 |
・急激に流行すると室内、外岩でのマナーなど各種問題が解決しないまま放置されそう。 ・賛成にしたい気持ちもあるが、競技人口が増え、マナー・事故の問題が増えてしまうと思う。 ・競技人口と並行してマナー、モラルの向上も望めれば良いが現状を鑑みるとそう思えない。 ・現在でさえマナーの問題が多いのに、さらに厳しくなり登攀禁止の岩場が多くなることを懸念している。 |
「競技として」「ルールについて」「マナー・アクセス問題」など、同テーマの意見が賛成者・反対者から挙がりましたが、それぞれが対照的な考えをもっています。
競技として「未経験者でもわかりやすい。」「勝敗がわかりやすい。」といわれる、一方で「クライミングはやっているひとにしか面白みがわからない。」と考える人もいます。「マナー・アクセス問題」においても、競技人口が増えることで、マナーが悪い者、モラルのない者が岩場に増えると言う意見もありますが、人口増加によって、岩場でのルール、安全面での技術の画一がされることに期待する声もありました。