2015年 JOCジュニアオリンピックカップ 総合優勝は是永敬一郎と田嶋あいか ゲスト選手に白石阿島 (2)
セッターとしての考察________
女子決勝ルートでは、15手目で半分くらいの選手がフォールしている。この部分は丸いスローパー状のハリボテがあるところで、正解ムーヴは体重をハリボテの真下に掛けながら、左足フットホールドは擬岩パネル中の窪みを拾わないといけないパートである。この部分を通過した選手は、注文通りのムーヴを行なったが、フォールした選手の大半は擬岩パネルに対応できていなかった。擬岩パネルに既成の大きなフットホールドがある場合は、そこにあえてアウターホールドを付けることもない。おそらく選手の練習環境の大半は、木製ボードのクライミングウォールと思われるが、擬岩パネルや自然の岩でのクライミングを経験しないと今後も多様化した競技ウォールに対応できないことが推察される。
また、男子ルートでは「渡り」から先のハリボテの陰にフットホールドがあり、それを見つけられなくてフォールした選手は14名、みつけられてその次に進めた選手は6名であった。この部分もクライミングアクシス上からはブラインドになっているが、オブザベーションのときはしっかり見えるので、その辺の着目点を心得ているかどうかの違いによるものである。(文・写真=東秀磯)
第18回 JOCジュニアオリンピックカップ リザルト |
◇ジュニア男子(18・19歳) 1 是永敬一郎(埼玉県 日本体育大学) 2 波田悠貴(埼玉県 県立久喜工業高等学校) 3 飯田譲(千葉県 神奈川大学) |
◇ジュニア女子(18・19歳) 1 原田朝美(長崎県 長崎国際大学) 2 小武芽生(北海道 北星学園女子高等学校) 3 坂井絢音(埼玉県 東京国際大学) |
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◇ユースA男子(16・17歳) 1 原田海(大阪府 羽衣学園高等学校) 2 豊田将史(山口県 野田学園高等学校) 3 大髙伽弥(東京都 盈進学園東野高等学校) |
◇ユースA女子(16・17歳) 1 田嶋あいか(三重県 県立津高等学校) 2 高田こころ(鳥取県 県立鳥取中央育英高等学校) 3 木下茜(長崎県 県立佐世保東翔高等学校) |
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◇ユースB男子(14・15歳) 1 田中修太(新潟県 県立直江津中等教育学校) 2 井上遼(愛媛県 市立高浜中学校) 3 田嶋瑞貴(三重県 市立橋南中学校) |
◇ユースB女子(14・15歳) (1) 白石阿島(USAオープン参加) 1 樋口結花(佐賀県 市立東部中学校) 2 西田朱李(千葉県 市立花園中学校) 3 黒岡水夢(大阪府 市立高鷲南中学校) |
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◇ユースC男子(12・13歳) 1 西田秀聖(奈良県 天理中学校) 2 伊勢一真(滋賀県 市立松原中学校) 3 髙島悠吾(千葉県 市立小金北中学校) |
◇ユースC女子(12・13歳) 1 森秋彩(茨城県 市立松代小学校) 2 菊地咲希(東京都 区立砧南中学校) 3 小林有希(神奈川県 県立平塚中等教育学校) |
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