バンフセンター・マウンテンフィルムフェスティバル・イン・ジャパン2026、9月27日(日)の新潟・南魚沼を皮切りに全国7都市で開催

今年も世界最高峰のアウトドア映画祭「バンフセンター・マウンテンフィルムフェスティバル」がやってくる。9月から11月にかけて全国7都市を巡回、さらに11月16日からはオンライン開催も実施される予定だ。

ライブ開催、オンライン開催とも多彩なラインナップが目白押し。クライミング関連の作品としては、スキーアルピニズムの記録『Robson』(ライブ、Bプログラム)、アメリカのクライミングレジェンドに焦点をあてた『Old Man Lightning』(ライブ、Aプログラム)、33年ぶりにフリー化された会心の登攀『Riders on the storm』(オンライン)などが挙げられる。

『Robson』(制作カナダ、49分)とは言わずと知れた、カナディアンロッキーの盟主マウント・ロブソンのこと。その南壁の滑降は、何世代にもわたり先駆的なアルピニストの挑戦を退けてきた。2025年2月、その積年の課題に挑んだのは、カナダ人女性クリスティーナ・ルステベルガーと、フランス生まれのギヨーム・ピエレルの男女ペア。

ルステベルガーは、オリンピック出場経験もあるベテランスキーヤーで、競技引退後は山岳滑降を中心に活動、パートナーのピエレルとはニュージーランドの名峰アオラキ(マウント・クック)に大胆な新ルートを拓き、注目された。山岳ガイドの顔をもつピエレルもまた、地元アルプスをはじめ世界各地で斬新なラインをものにしてきた。

映像に映し出されるロブソン南壁は残酷なまでに美しい。その威圧的な3000m級の壁は最大斜度50度のクーロワールを擁し、予測不能な天候と過酷な気象条件で二人を翻弄する。零下30度ともなる凍てつくコンディションのなか、不可能とも思えるラインに、不屈の精神で立ち向かう二人を静かに追ったドキュメンタリー。

Robson © Banff Center

Robson © Banff Center

『Old Man Lightning』(制作アメリカ、46分)は、90年代初頭にアメリカのVグレードを考案したボルダリング界の重鎮、ジョン・ヴァーム・シャーマンの現在にフォーカスした作品。1959年生まれの往年のレジェンドが齢60を前にして一念発起、ヨセミテの超クラシック「ミッドナイトライトニング」に挑むまでを描く。クライミングの第一線を離れてからは野鳥写真家としても活動する彼は、自身のクライマーとしての名声をコンドル保全のために生かそうと目論むのだが……。

満身創痍の体にむち打って肉体改造に勤しむ姿に哀愁を漂わせつつも、レジェンドの破天荒さとウィットは不変。シャーマンのサービス精神にあふれた上質なエンターテインメント作品のなかには、年を重ねてこそ到達した境地が垣間見える。

Old man Lightning © Banff Center

『Riders on the Storm』(制作アメリカ、28分)はオンライン開催での上映。本作は、ベルギーの三強、ニコラ・ファブレス、シーベ・ヴァンへーエ、ショーン・ビジャヌエヴァ・オドリスコルによって、じつに33年ぶりにフリー化された会心の記録。2024年に果たされたパタゴニア屈指のマルチピッチ登攀の奮闘ぶりを伝える。

Riders on the Storm © Banff Center

【2026年の開催日程とライブ会場】

  • 9月27日(日) 南魚沼・八海山麓スキー場広場(屋外)
  • 10月10日(土) 11日(日) 12日(祝・月) 東京・ゲートシティ大崎
  • 10月24日(土) 大阪・心斎橋PARCO SPACE14
  • 10月31日(土) 甲府・山梨学院大学ステージ21 メモリアルホール
  • 11月7日(土) 名古屋・メニコン シアターAoi
  • 11月14日(土) 富山・朝日コミュニティホール アゼリア
  • 11月15日(日) 北海道・東川町文化芸術交流センター せんとぴゅあ

オンライン開催の視聴期間 11月16日(月)0:00~11月30日(月)23:00
*ライブ会場によって、プログラムA、Bほか、上映内容は異なる

前売りチケットや各会場の上映プログラム、オンライン開催の詳細などについては公式サイトを参照のこと。
http://www.banff.jp/

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