裸足のシャルル、ブローで9A/V17を初登

メレディス・ライトマイヤー/rockandice.com 訳=羽鎌田学

 

 
 
 
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2016年、ナーレ・フッカタイバルは数年に渡る粘り強いトライの末に、地元フィンランドでBurden of Dreamsを登り、歴史的な偉業を達成した。世界初となるV17/9A課題の誕生であった。その一方で、フランス人ボルダラー、シャルル・アルベールは、我が家同然のフォンテーヌブローで非常に困難な課題を設定し続けていたのであった。それも、すべて裸足での挑戦であった。

そして今、シャルルは、そのフォンテーヌブローのセクター・ロシェ・ブリュレで、世界で2課題目のV17/9Aとなる“No Kapote Only”の初登に成功したのだ。トライ回数は20セッション。もちろん素足での達成である。

シャルルはフランスのクライミング雑誌グランぺのなかで次のように語っている。

「No Kapote Onlyのスタートは、岩の左側に設定されたV13の課題で、岩の亀裂を使っていきます。最初の3手のトラーバース・ムーブはV12ぐらいで、その後に2手の強烈にハードなムーブがあります。そしてやっとV10のGaiaのスタンディングスタートで使うアンダーにたどり着きます。

右手でかかりのよいホールドを捉えたら、左手でエッジをカチ持ちして、右手のあるホールドのところに右足をマッチさせ、ダイノで2本の指先がわずかに入るだけの遠いポケットに右手を飛ばします。次に、左手をアンダークロスさせてGaiaのスタートホールドになっているアンダーを捉え、Gaiaを登って終わりです」

クライミングシューズを履かずに高難度課題を登ることでクライミング界で注目を浴びるようになった、この20才のボルダラー。彼の履歴書のなかで、再登では、ロックランズのMonkey Wedding(V15)、フォンテーヌブローのLe Pied à Coulisse(V16)、初登ではフォンテーヌブローでのLa Revolutionnaire(V15)、La Revolutionnaire Extension(V16)、Hypothèse assis(V16)などの課題が輝いている。

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