ボルダリングWC第4戦中国・ウージャン、日本は金1銀2銅1

文=北山 真 写真=Eddie  Fowke/IFSC

2019年5月3日~5日、ボルダリングワールドカップ第4戦が、中国ウージャン(呉江)で開催された。3日はスピードで、4日はボルダリング予選が行われた。ヤーニャ・ガーブレットは相変わらず強く、2グループ合わせてただ一人の全5完登。男子はいささかやさしめで2グループで15名が全5完登。原田海、楢崎明智がさらに全1撃、文句なしの1位通過となった。

5日、セミファイナルでは男子は日本人が大活躍、藤井快、楢崎智亜、原田のワンツースリー。さらに土肥圭太が加わり、4名がファイナルへ進んだ。女子もヤーニャは別格として、野中生萌、野口啓代、森秋彩の3名がファイナルへ進んだ。

ファイナルはまず女子から。ヤーニャはさておき、森が野口と互角の戦いをしたのが特筆ものだろう、トライ数こそかなり差がついたものの、登った課題さらにゾーンポイントまでは同成績であった。

男子は首位をかけての日本人対決となった。楢崎vs原田である。1課題目を楢崎のみが完登。そして4課題目を原田のみが完登、しかも一撃。3課題を登ったのはこの二人のみ。残る4人は1課題であった。最終的には僅差(ゾーン獲得のトライ数)で楢崎の優勝となった。

BWCあと残るは2戦、女子の年間チャンピオンは99%ヤーニャであろう。男子は現在、楢崎智亜が1位だが、まだ全く分からない。2位アダム・オンドラ、3位藤井快、4位杉本怜あたりまで可能性十分であろう。


男子表彰台 – 楢崎智亜(中央)、原田海(左)、ヤコブ・シューベルト(右)


女子表彰台 – ヤーニャ・ガーンブレット(中央)、野口啓代(左)、森秋彩(右)

男子

1 楢﨑智亜
2 原田 海
3 ヤコブ・シューベルト(AUT)
4 土肥圭太
5 藤井 快
6 ヤン・ホイヤー(GER)
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7 杉本 怜
9 緒方良行
17 楢崎明智

女子

1 ヤーニャ・ガーンブレット(SLO)
2 野口啓代
3 森 秋彩
4 野中生萌
5 ジェシカ・ピルツ(AUT)
6 ジュリア・シャヌルディ(FRA)
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7 伊藤ふたば
12中村真緒

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