ガマスラブを守ろう!JFAによるクラウドファンディング「小川山ガマスラブ復活プロジェクト」がスタート! 

日本のクライミングの聖地、小川山。そのなかでも特に初心者に人気のエリア「ガマスラブ」が、昨年10月の台風で大きな被害を受けた。大規模な倒木と土壌の崩壊が発生し、かつての穏やかな岩場の様子は一転した。現在ガマスラブエリアは立ち入り禁止の状態が続いている。

NPO法人「日本フリークライミング協会」(以下JFA)は、老朽化した支点の交換作業(リボルト)や、近隣住民や地域行政とのアクセス問題に関する交渉など、フリークライミングの安全の啓発や環境整備を中心に活動している団体だ。そのJFAが、ガマスラブ復興のためのクラウドファンディングを立ち上げた。

小川山の多くのエリアの中でも、アプローチがよく、初心者が安全に岩場のクライミングを楽しめる場所として人気のあるガマスラブは、講習会やイベントなどで使われることも多い人気のエリア。初めての岩場のクライミングがガマスラブだったというクライマーもきっと少なくないはずだ。そのエリアが、今まさに消滅の危機にある。

ガマスラブを一日も早くエリアとして復旧させるべく、JFAが行政との交渉を重ねた結果、先日長野県川上村から、倒木の伐採作業の許可を得ることができた。早急な復旧を望む声も非常に多く、当面はJFAが協会の予算を充てて復旧作業を行ってきたが、あまりに被害が甚大なため、本格的な作業のための費用が足りないのが現状だ。

そこで、倒木の伐採作業にかかる諸費用を獲得するべくとった手段が、クラウドファンディング。クライマーや関連企業に広く協力を呼びかけ、ガマスラブを復旧させるプロジェクトだ。

1口1000円から参加でき、日本フリークライミング協会入会コースや、10年間のJFA会員権が取得できるコースなども用意されている。

開始初日にすでに初期の目標を達成しているが、ガマスラブ以外にも対応が必要なエリアが多数存在するため、プロジェクト期間である7月19日まで引き続き支援を受け付けている。

ガマスラブを、小川山を、クライミングを愛するクライマーの力で、大切なエリアを復活させるプロジェクトに、ぜひ温かい支援を!

フリークライミングの環境を守りたい!小川山ガマスラブ復活プロジェクト
https://otsucle.jp/cf/project/2156.html

文=小川郁代 写真提供=日本フリークライミング協会(JFA)

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