男子コンバインド予選、女子に続き日本人は4人が決勝へ!


ボルダー、リードで1位となったアレックス・メゴス 写真=Ryu Voelkel

文=北山 真

八王子で行われているクライミング世界選手権、8月19日にはオリンピックフォーマットで行われる3種複合のコンバインド男子予選が行われた。選手はこれまでの世界選手権の成績により選ばれた20名

1種目目はスピードで、2回のトライによる良いほうのタイムで順位を決定。日本人選手は好調でスピードのスペシャリスト3名に続き、楢﨑智亜が4位、藤井快が5位、原田海が6位、楢﨑明智が8位、4名とも6秒台という好成績。土肥圭太も11位と十分な成績だった。アダム・オンドラが9秒で最下位。

2種目目はボルダリング。アレックス・メゴスがただ一人全4完登。楢﨑兄弟、原田海、アダム・オンドラ、ヤコブ・シューベルトが3完登で続く。

3種目目はリード。最上部、緩傾斜になった途端に連続するフィンガーチップが核心だ。日本人選手もほとんどがここで落ちた。この手にめっぽう強いアレックス・メゴスがここを突破するも最上部でフォール。ヤコブ・シューベルトも突破するがメゴスに一手及ばず。アダムも突破したものの、不用意に置いた足がスリップしてしまった(のちに下部でボルトを踏んでいたことが発覚し19位に)。最後に登場した楢﨑智亜もフィンガーチップパートの餌食になってしまった。

いずれにせよ、日本人は女子に続き4名が予選通過。ファンにとっては日本人が多数決勝に残ることは大歓迎なのだが、当の選手の心中たるやいかがなものだろう。オリンピックに選出されるのは今回たった1名なのだから。
8名による男子決勝は、最終日21日、16:30から行われる。

男子コンバインド予選

    S B L    
1 アレックス・メゴス(GER) 17 1 1   = 17
2 ヤコブ・シューベルト(AUT) 15 2 2   = 60
3 楢﨑智亜 4 4 8   = 128
4 藤井 快 5 7 6   = 210
5 原田 海  6 3 14   = 252
6 リシャット・ハイブリーン(KAZ) 1 17 17   = 289
7 楢﨑明智 8 5 9   = 360
8 ミカエル・マウェム(FRA) 3 8 18   = 432

 

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