高知県のダム堤体にクライミングルート完成

文=東 秀磯

高知県宿毛市にある横瀬川ダムの堤体にクライミングルートが設定され、10月27日にプレオープンのイベントが開催された。このダムは国土交通省四国地方整備局の主体事業であり、国交省が管轄する施設へ公にクライミングルートが設定されたのは初めてのケースである。

クライミングルートはダム堤体の右岸側端部にあり、ホールドには耐久性や対候性の面で「自然石ホールド」が採用された。材質はいずれも花崗岩で、灰色のホールドは岩塊から削り出した整形ホールドであり、茶色のホールドは丸石をカットしたものである。クライミングルートは難易度別に2ルートあり、オートビレイ装置を使用して登るシステムになっている。

このルートを管理する宿毛市としては、観光客や地元の児童にクライミングを体験して頂きたいということである。

クライミングルートの規模は高さ8mくらいであるが、国土交通省が設置したことの意義は大きい。今後、ダム堤体や同省の構造物にクライミングルートを設定する動きが全国に広がっていくことを期待したい。

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