パラクライミングをテーマにした児童文学
「星くずクライミング」

パラクライミングをテーマにした児童文学「星くずクライミング」が、くもん出版より出版された。

パラクライミングのさまざまな障害のなかで、本書は視覚障害にフォーカスしている。ほかのカテゴリーと違い視覚障害のクライミングには、ナビゲーターという特殊な役割をになう人間が必要となる。そんな視覚障害クライミングの持つ「パートナーシップ」という重要な要素が繊細に描かれている。クライミングネットやロック&スノーではおなじみのモンキーマジックが監修にあたっている。以下は『くもん出版』のHPより。

中学1年生のあかりは、小学4年生でスポーツクライミングに出会って以来、毎日のように練習を重ねてきたが、年明けの大会で、スランプにおちいってしまう。スポーツクライミングをやめてしまおうか、とまで考えていたあかりだったが、ひょんなことから、目の不自由な人たちのスポーツクライミング、パラクライミングと出会う。

ナビゲーターとクライマーが2人1組となり、ウォールをのぼっていくパラクライミング。目の不自由な人が本当に壁を登れるのか、と半信半疑な気もちだったあかりは、実際に壁をのぼっていくクライマーの姿を目にし、感動を覚える。

ナビゲーター役として体験イベントに参加したあかりが、ペアを組むことになったのは、同い年の昴というクライマーだった。態度も口も悪い昴のことを、はじめは嫌っていたあかりだったが……

『星くずクライミング』
著: 樫崎 茜
絵: 杉山 巧
出版社:くもん出版
版型:四六判、264㌻
本体価格: ¥1,300 +税(発売中)
対象:小学校高学年~中学生

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