村井隆一、Dreamtime V15 ワンデイに成功!

2019年12月5日、村井隆一がスイス・クレシアーノのDreamtime V15を一日で登った。これまでにこの課題を1日で登ったのはアダム・オンドラのみ。


Dreamtime V15を一日で完登した村井隆一

Dreamtimeは2000年にフレッド・ニコルが初登した世界初のV15。その後、再登者が増えるとともにそのグレードが疑問視されてきた(数多くのトライによるブラッシングのせいとされている)。そんな時、スタート直後のパートが大きく崩壊、皮肉にもふたたびV15に返り咲いた。

崩壊後はアダム・オンドラが登り(ワンデイ)、村岡達哉が続いた。以後ヤン・ホイヤー、ジュリアーノ・カメローニ、ナーレ・フッカタイバル、ジミー・ウェッブ、イェルネイ・クルーダーなどが再登している。

「中間部の核心は現在何種類かムーブがあるようですが、自分はリップへランジするムーブを選びました。ヒールとトウを駆使したテクニカルな前半パートをいかにスムーズにこなしてランジに入れるかが肝でした。繋げ4回目のトライでランジが決まり、そのまま完登することが出来ました。今ツアーは半分以上が雨で調整が非常に大変だったものの、結果としてクレシアーノのハードクラシックを両方登ることができて嬉しいです」

これに先立ち村井は、11月28日にOff the Wagon V14を4日間のトライで、The Story of Two Worlds V15を11月30日に、3日間で完登している。


Off the Wagon V14 出だしのランジ


The Story of Two Worlds V15 ダガーのパート

「…ワゴンは連日の雨でスタート以外の染み出しがかなり酷く、キッチンペーパーでひたすら拭き取りながらのトライでした。最大の核心である初手のランジが3日目に成功したものの、染み出しにより次のキャンパムーブで体の回転を抑えることが出来ず完登には至りませんでした。4日目にキャンパムーブではなくマッチムーブを試してみたところ、それがうまく決まり完登することが出来ました。

ストーリー…はこちらも最初の2日間、後半のダガーパートが雨で全く触れなかったので前半のパートだけ確認しておきました。その後、3日目に全てのパートが乾いたタイミングで繋げに成功出来ました」

関連リンク

同一カテゴリの最新ニュース