ブラジルの怪峰ペドラ・バイアーナに
800m18ピッチのRunnel Vision(8a/A0)を開拓

文=北山 真 資料=UKclimbing.com 、羽鎌田学

イギリスのショーン・ハトソン、マイク・ターナー、ジェームス・テーラー、サイモン・ナディン(あのワールドカップの初代チャンピオンである)の4人チームが、ブラジル最大岩峰のうちのひとつ、リオデジャネイロ州の北に広がるミーナス・ジェライス州の東部にある岩峰、ペドラ・バイアーナに新ルートを拓いた。2018年の試登を経て、2020年4月に完登した。


右の顕著な岩峰が800mのスケールを持つペドラ・バイアーナ Simon Nadin

当初右上するランペ状にラインは設定されたが行きづまり、途中から直上するランネル(溝)に変更された。テーラーがこのなかでも特に厳しいピッチ(8a/5.13b)をステミングで解決しトップアウトしたが、ランネル手前のスラブにワンポイントのA0が残ってしまった。


ルートの核心、8a/5.13bの”ランネルピッチ”を登るジェームス・テーラー  Alun Richardson

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