10才で8c!フランスの少年テオ・ブラス、Souvenirs du Picをレッドポイント

fanatic-climbing.com  訳=羽鎌田学

 
 
 
 
 
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テオ・ブラスが地元モンペリエ近郊の岩場サン・ギレーム・ル・デゼールで8bのBertaneを登ったのは昨年の秋、彼まだ9才の時。おまけにその時、彼がリードをするようになってから、わずか6ヵ月しか経っていなかったというのには驚かされた。そして昨年の11月下旬に誕生日を迎え10才となった今、今度は同じ岩場のセクター、ラ・ボム・ヴァンテで初めての8c/5.14bであるSouvenirs du PicをRPし、その才能を惜しみなく発揮した。

ニコラス・ナストーによって開拓されたバラエティーに富む全長35mのこのルートは、中間部のレストポイントを挟んで上下タイプの異なる壁で構成されている。最初のパートは傾斜が強く、コルネをピンチで掴んで登るパワフルなクライミングが要求される。それに対して上部の壁では、細かなエッジを多用するテクニカル、かつストレニュアスなクライミングとなる。昨年にはすでに上部を共有する、下部はもっと簡単なラインを進む8bのバリエーションルートを5~6日間かけて登っていたテオ、コロナウイルス感染予防のための外出制限が解除されるや早速岩場に向かい、7~8日間かけて8cとなるSouvenirs du Picをその本来の下部から繋げて登り切ったのである。

知られている限りでは、彼がこのグレードを登った最年少であることは間違いない。白石阿島が8cを飛ばして8c+のSouthern Smoke(2012年10月、アメリカ、レッド・リバー・ゴージュ)を登ったのは11才の時。またアダム・オンドラが初めて8cのMascherina(2004年12月、イタリア、スペルロンガ)を登ったのは、同じ11才の時。同様に、ウクライナの逸材、イルリャ・バフメト・スモレンスィキーがやはり8cのPijane Trójkąty(2016年8月、ポーランド、ポヅァムチェ)を11才で登っている。

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