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大西良治、ホールド欠損後の鴛鴦 四段+~を完登
大西良治が2021年2月18日、湯河原幕岩・サンセットボルダーでホールド欠損後の鴛鴦を完登した。
鴛鴦(えんおう)は柴沼潤の初登でオリジナルのグレードは四段-。昨年1月に上部のホールドが欠け、多くのボルダラーの挑戦を退けてきた。大西はとりあえず四段+/V13とグレーディングしているが、完登には8日間を要しており、またタイプこそ違うが同日、ザイオンゲート(四段)を大西が1時間で登っていることから考察すると、五段あると考えるのが妥当と思われる。
「この課題は、元々はやさしめの四段(V12)だったようだが、キーホールドとなる右手のエッジが欠けて以来再登がなく、1グレード半以上難しくなったと言われていた。欠けた後のホールドは、一本指分だけわずかに掛かる極小豆粒エッジで、いかに小さいホールドを保持できるかという究極の指先保持課題。
トライ開始から4日目、豆粒との苦闘にまったく進展を感じず、諦めて帰り支度を始めるが、やっぱりもう少しだけ……と往生際悪く続けたトライで、思いがけず次の左手取りに成功。これにより一気に可能性が開ける。
その後は、岩と体のコンディションがなかなか合わず、さらに4日を費やすことになったが、8日目に次の右手取りにも奇跡的に成功し、完登を果たすことができた。グレードは定かではないが四段+(V13)はあると思われる。何はともあれ、この素晴らしい課題を復活させることができて感無量だ」
1. 次が問題のホールド
2. そのホールドを取ったところ
3. なんとか耐えて左手を出す