これだけは気をつけよう! ジムで注意したいこと12項目
自分の身の安全は自分で守るのがクライミングの基本。ケガや事故を防ぐため、ここに挙げた12項目は注意しましょう。
ボルダリングエリア
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① ボルダーで安全な着地
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第一に、マットに隙間がないかどうかのチェック。そして、常に「いま落ちたらどういう体勢になるか」を、頭のどこかで考えること。
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② マットの上で座っている
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マットはクライマーがそこに落ちる可能性があるから敷いてあるのです。そこに座っているということは……。
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③ 子供が走り回っている
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どう考えても危険です。保護者の方はやめさせてください
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ルートクライミングエリア
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④ ロープの結び忘れ
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そんなバカな!と思われるかもしれませんが、登り始めてで気づいた、なんて話はけっこうよく聞きます。登る前にビレイヤーと一緒にチェックしましょう。ロープを結んでいる最中の人に話しかけるのはやめましょう。
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⑤ だらりんビレイ
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自分がビレイしている人がいま落ちたら、どれくらいの距離を落ちるかを考えれば、そんなに余分なロープを繰り出すことはないはずです。
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⑥ クリップとばし
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ジムのクイックドローは、それがそこに必要だから設置されているのです。上級者は、クリップをとばした場合、それを初級者が見て真似をするという弊害があることも考えてください。
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⑦ 落下物への注意
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ホールドはいつでも割れて落ちる可能性があります。ボルダーでは常に人間が落ちてきます。休憩する場合は特に注意しましょう。
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⑧ 手繰り落ち
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クリップをしようとして落ちそうになったら、すぐロープを放すこと。また、あまり高い位置にクリップしない癖をつけましょう。
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⑨ ビレイヤーの位置
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あまり後ろにいては、だらりんビレイと同じことですよ。1本目のボルトに対しても失礼です。
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⑩ ハーネス関連
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バックルの折り返し、してますか? ギアラックにロープをつないでませんか? 安全環付きカラビナを使ってハーネスにロープを装着するのはトップロープ専用。リードはダメですよ。
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⑪ 登っている人同士の交差
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リードでもボルダーでも、課題によっては上下に人間がいることになりかねません。登り始める前に誰かと交差しないか確認すること。
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⑫ ビレイで押え手を離さない
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ビレイする場合、ストップするほうの押え手はすぐしっかりと握れる状態にしておきます。ペツル社のブレーキアシスト付きビレイディバイス「グリグリ」などでは、ロープをスムーズに出すために、押え手を放す状況になりやすいので注意。
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イラスト=斉藤綾一 資料=日本クライミングジム連盟