アダム・オンドラ いよいよヨセミテへ向かう 「学校が終わり。そして今、ドーン・ウォールが僕を呼んでいる」(1)
ブラックダイヤモンド社のスポーツ親善大使アダム・オンドラは、彼のクライミング履歴書に重要な要素が欠落していることを認めた。「まだヨセミテで登ったことがないのが、少し恥ずかしいのですよ」と、彼は言う。しかしそれももうすぐ変わることだろう。今回アダムは、ヨセミテ渓谷への道すがらソルトレイクシティにあるブラックダイヤモンド本社に立ち寄り、ヨセミテでのプランについて一部始終を話してくれた。
2016年10月13日 Black Diamond Equipment, Ltd. より 訳=羽鎌田学
エル・キャピタン(英:El Capitan) 写真=杉野保
――ついにヨセミテに向かっているのですが、なぜ今なのですか?
もちろん長年ヨセミテ行きを考え続けてきたのですが、今、やっとその時が来たのです。ここ3年間大学で勉強していたのですが、ヨセミテのベストシーズンである10月と11月はどうしても講義を欠席するわけにはいかなかった。でもやっと大学のコースも終了し、無事に企業経営学の学士号も取得することができたので、ついに自由の身になれたのです。ですから、今やっとヨセミテに行くことができるのです。