パタゴニアのクライミングパンツ “ボルダリング”と“マルチピッチ”向きの違いとは?

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文=吉澤英晃 商品写真=小山幸彦(STUH)イメージ写真=Austin Siadak


一口にクライミングといっても、飛び降りられる高さの岩を登るボルダリング、ロープを使うリードクライング、ピッチをきりながら長大な壁を 登るマルチピッチクライミングなど、さまざまなスタイルが含まれる。また、岩の形状にも種類があり、主にフェイスとクラックに大別される。  

そこで考えてみたいのが、身につける装備についてだ。たとえば、クライミングシューズ。傾斜が強い壁にはダウントウしたものを、細かいエッジが中心のルートにはソールが硬めのシューレースタイプなど、ルートによって使い分けるクライマーは多いだろう。では、クライミングパンツはどうか。クライミングシューズと比べて、意識す る人の数は減るのではないだろうか。しかしパンツも、想定するルートで最大のパフォーマンスを 発揮できるように、各メーカーが試行錯誤を繰り返しながら最適解を求めて開発に努めている。  

今回紹介するパタゴニアのクライミングパンツもそのひとつ。右の「ベンガ・ロック・パンツ」 と「カリサ・ロック・パンツ」は、ボルダリングやシングルピッチのクライミングを想定して作られた一本だ。長時間かつ長距離の行動時における快適性よりも、短時間短距離での着心地を重視した結果、素材には肌触りと通気性に優れるオーガニック・コットンを採用。ポリウレタンを7%含ませることで、見た目からは想像できないほどのストレッチ性を備え、ダイナミックな動きが要求される場面でもムーブが妨げられることはない。 生地には厚さがあり耐久性も期待できる。

写真左: メンズ・ベンガ・ロック・パンツ (レギュラー) 価格=1万4300円 カラー=ウェビーブルーほか、全5色 サイズ=28~38 重量=417g(サイズ32)
写真右: ウィメンズ・カリサ・ロック・パンツ (レギュラー) 価格=1万4300円 カラー=イブニングモーブほか、全5色 サイズ=00~10 重量=340g(サイズ6)

縦横によく伸び、ストレッチ性は抜群にいい。しっかりした厚さがあるため脚を岩にぶつけても破けにくく、傷から体を守ってくれる

メンズ(奥)は前立と左右に伸縮バンドがあり、 ベルトを使ってもフィット感を調節可能。ウィメンズ(手前)はベルトループがなくストレッチバンドが一周する

 


一方、マルチピッチクライミングや夏のバリエ ーションルートを想定して開発されたクライミングパンツが、左の「RPS ロック・パンツ」と「シャンボー・ロック・パンツ」だ。  

最たる違いは素材の種類。廃棄される予定の漁網をリサイクルした、ネットプラス・リサイクル・ ナイロンを採用し、同じくポリウレタンを4%配合してストレッチ性をもたせている。  

マルチピッチクライミングも夏のバリエーションルートも、丸一日、もしくは数日にわたって行動するケースが大半を占め、活動中はつねに同じパンツをはき続けることになる。汗を吸ってベタつく衣服は快適とはいえず、連日の着用でもドライな着心地をキープするために、コットンではなく、速乾性に優れる化学繊維で作られているというわけだ。さらに、PFCフリーの撥水加工が施されているため、多少の雨であれば、すぐに生地が水を吸って重くなる心配もない。  

また、身軽な着心地を実現するために、比較的薄手の生地を使って軽さも追求。生地の薄さと軽さは指から伝わる生地感からもわかるとおりで、 サラリとした肌触りは気温が高い日のクライミングにも適しているといえるだろう。ただし、生地が薄いからといって耐久性が劣ることはなく、ナイロンならではの優れた耐摩耗性は健在だ。  

クライミングパンツを選ぶとき、動きやすさの 一歩先にある、肌触りや着心地、性能にも目を向けてみてはいかがだろうか。結果、パフォーマンスの変化に気づかされる人は多いはずだ。

写真左: メンズ・RPS ロック・パンツ (レギュラー) 価格=1万6500円 カラー=ダークアッシュほか、全4色 サイズ=28~36 重量=339g(サイズ32)
写真右: ウィメンズ・シャンボー・ロック・パンツ 価格=1万6500円 カラー=ライトプラムグレーほか、全3色 サイズ=0~10 重量=215g(サイズ6)

横方向へのストレッチ性が高く、大きな動きにしっかり対応。そのぶん野暮ったさを感じない、す っきりしたシルエットで作られている

メンズ(奥)は前立が付き、ウエストサイズを調 節可能。ウィメンズ(手前)はハーネスに干渉するパーツがなく立体的な伸縮バンドでフィットする

 

問合せ先: パタゴニア日本支社 
www.patagonia.jp