ロープ【スターリングロープ】ヴェロシティー

一般的に入手できるクライミング用ロープの長さは30m~70mの幅があり、日本の岩場であれば50mか60mで足ります。50mにするか、60mにするかは行く岩場によって異なりますが、迷ったら60mを購入すればOKでしょう。

現在、シングルロープの太さは9mmから10.5mmぐらいまであり、ざっくり言えば、細ければ細いほどエキスパートのハードルート向き、操作性が高いかわりに耐摩耗性は太いものに劣ります。太いロープの長所と短所は細いものの逆と考えて差し支えありません。

また、ロープは消耗品です。何年も使い続けるのは危険ですので、高いものを長く使うより、安価でも使いやすい製品をまめに買い換えましょう。

「エボリューションベロシティー」は、操作性と対磨耗性のバランスがとれた9.8mm。コストパフォーマンスに優れ、クリス・シャーマをはじめとしたトップクライマーにも愛用される信頼のおける製品です。

ロープ購入時に「コイル巻き」になっていると、使用前にちゃんとほぐさないと絡まることも。新品の状態で振り分けて束ねられていて、ビギナーに優しい
しなやかでクリップしやすい。厳密には衝撃吸収性、フォール時の伸び具合などに差があるロープだが、おそらくビギナーは体感しづらい。扱いやすさが選択のポイントだろう
コア(芯材)、外皮ともにドライ加工が施されている。濡れると強度が落ちるとされるロープを水から守り、常に一定の強度を保つ。また、同時に耐摩耗性も高められている
※50mはドライコアのみ、ドライコートプラスを選択可。60mはドライコアのみでドライコートはなし
トップロープで使用しても、キンク(ロープのねじれ)が見られなかった。落ちたときに岩角で擦れたが、加工された外皮はほつれが少ない

 

「クリス・シャーマが一番使っている」というだけあって、強度と耐磨耗性の点で安心感がありました。中~上級者は、ハードルートの練習時にこのロープを使い、レッドポイントトライの際には、9.4mm、9.2mmという細い径を選ぶという手がいいでしょう。

さまざまなビレイディバイスがあるので一概には言えませんが、ビレイ時の操作性という点でもビギナーにおすすめできるモデルです。ただ、ドライ加工の影響からか、新品は若干滑るときがありますので、その点だけ注意してください。。

*問合せ先
イボルブジャパン TEL0565-42-3505