ジムから外の岩場へ~ボルダリング編(2)

岩の種類

岩質

  •  花崗岩

    白く、硬く、美しい岩で、結晶は荒くフリクションは抜群。マグマが地中で固まってできた岩なので、ドーム状を形成しやすい。したがってスラブが多く、前傾壁はめったにない。フリークライミングの聖地ヨセミテはこの花崗岩の殿堂。

  •  凝灰岩

    本来、火山灰が堆積してできたものが凝灰岩で非常にもろいものなのだが、クライミングの対象になるものは熱変性などを受けてある程度硬くなったもの。

  •  安山岩

    マグマが地上で固まったもので、国内のいたるところに点在する。マグマが空気に触れてすぐに固まった、 まさに溶岩のままの形状をした岩のある。

  •  石灰岩

    日本の石灰岩はほとんどが珊瑚礁からできたもの。浸食の影響を受けやすく、変化にとんだホールドが できやすい。

  •  チャート

    放散虫・海綿動物などの殻や骨片が海底に堆積してできた岩。とにかくツルツルで、 特に湿気があるときなどは指が滑りやすい。ところが、靴のほうはかえって密着度が高く滑りにくい。

岩の形状

  •  スラブ

    傾斜の緩いフェイスをスラブと呼ぶ。ホールドは小さいものがほとんどで、ツルツルの場合も多く、靴のフリクション性能がおおいに影響する。

  •  オーバーハング

    前傾壁のことで、単にハングとも呼ぶ。俗に”かぶってる”という表現もよく使われ、極端にハングしている場合に用いる”ドッかぶり”反対の”薄かぶり”なる形容のある。

  •  カンテ

    英語ではコーナーかアレートだが、日本ではすっかりこの独語のカンテが定着している。岩の飛び出した部分が縦に続いている角部分。

  •  ダイク

    風化により岩の硬い部分が飛び出て帯状になったもの。

  •  フレーク

    壁に貼り付いている、鱗状の岩。

  •  リップ

    傾斜が急に落ちることによって形成される横に長い縁。

>> 注意したいこと