三ツ峠

【概要】 三ツ峠は関東周辺で最も有名なゲレンデとして古くからクライマーに親しまれてきた。高差80メートル、幅200メートルの規模で三ツ峠山山頂直下に展開する明るく開けた岩場である。岩場は大まかに、フェイス、クラックなど多彩な内容を持つ右フェイス、傾斜の強い壁を人工登攀を交えて登る中央フェイス、クラシックなフリールートの左フェイス、の3つに分類することができる。各エリアとも第一バンド~第三バンドと呼ばれる大きなバンドが横切っており、格好のテラスを提供している。初心者から上級者まで技術に応じた練習をすることができ、理想的なゲレンデといえよう。富士山を眺めながら本チャン気分で登る爽快感は格別だ。

この岩場の特徴

  • 初心者・中級者OK

    初心者・
    中級者OK

  • リード(ボルト)

    リード
    (ボルト)

  • リード(クラック)

    リード
    (クラック)

  • マルチピッチ

    マルチピッチ

  • トップロープ限定あり

    トップロープ
    限定あり

地域 甲信越 エリア 山梨県
区域 御坂
100岩場N0. 48
シーズン 4月~10月
岩質 集塊岩 傾斜 90度
ルート数 約70本
駐車場GPS -
場所 山梨県南都留郡西桂町
アクセス 表登山道=富士急三ツ峠駅下車。徒歩2時間半~3時間。

裏登山道=中央高速河口湖ICから国道137号線を御坂峠に向かい御坂トンネル手前(三ツ峠入口)を右折。しばらく行きY字路を右に入る。約5分でT字路となりここを左折すると広場に出る。この周辺に駐車。登山道を約1時間で木無山(毛無山)山頂に出、屏風岩の全景が見える。取付までは登山道を約10分下る。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
頂上周辺に四季楽園、三ツ峠山荘の2軒の山小屋があり、いずれも通年営業。テントサイトは2つの山小屋の間の広場。できるだけ隅に張ること。

四季楽園の裏側にトイレがある。また右フェイスの下でも可能。水は巨人ルート取付左、またはさらに左側の沢(渇水もある)。
その他 各バンドには浮石が堆積しており、ロープが触れただけで落石が起こる。週末の右フェイス周辺では特に注意されたい。トップロープのセットもよく考え、落石を起こしたり、リードの邪魔になったりしないように。ゲレンデとはいえプロテクションなどを見ればここは“準本チャン”と考えたほうが良いだろう。

ヘルメットは必ずかぶること。プロテクション用、ビレイポイント用にスリングは各種必要。カム類も1セットあれば心強い。初心者は手始めに天狗岩で練習すると良い。マイカーの方は車上荒らしに注意。
公衆トイレ -
掲載書籍 伊豆・甲信