三崎海岸
1983年ごろから地元の滝口康博などによりおもにクラックを主体中心にルートが拓かれていくが、1986年には橋本覚が訪れホットライン(5.11d)を初登する。そしてこれに答えるかのように地元の斉藤太郎が翌年スフィンクス(5.11d)に成功、フェイス時代の幕開けとなる。
その後は斉藤を中心に、やはり地元の阿部幸義、そしてその後もたびたび訪れる橋本覚などによってつぎつぎと質の高いフェイスルートが生まれていく。橋本が1988年5月に初登したレッドイーグル(5.13a)は東北初の5.13ルートとなる。きわめつけは1990年に訪れた寺島由彦によって拓かれたランボーであろう。5.13dというグレイドは吉田和正のMARSとならび当時の国内最難であった。
あの堀池清次をして「地方のレヴェルをはるかに超えた岩場」と言わしめた三崎海岸は中、上級者にとって実力をぶつける恰好の対象といえるだろう。
※古いボルトに注意。
この岩場の特徴
リード
(ボルト)
地域 | 東北 | エリア | 山形県 |
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区域 | 秋田・山形県境 | ||
100岩場N0. | 12 | ||
シーズン | 4月~10月 | ||
岩質 | 安山岩 | 傾斜 | 90~110度 |
ルート数 |
55本 ~5.9:2 5.10台:5 5.11台:28 5.12台:15 5.13台:2 |
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駐車場GPS | - | ||
場所 | 山形県飽海郡遊佐町 | ||
アクセス | 酒田方面から国道7号を北上し、秋田県に入った地点で左折し三崎公園大駐車場へ。大駐車場から大きなスベリ台を左手に見ながら遊歩道の階段を上がり、三崎灯台から30メートルほどにある踏跡(見落としやすい)を鉄鎖を頼りに降りていく。最後はクライムダウンかラペル。 | ||
アクセスマップ |
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宿泊・ キャンプ地など |
大駐車場北側にキャンプ場あり。風呂は酒田方面に車で数分のところに「アポン西浜」という保養施設あり。買い物は酒田方面へ。 | ||
その他 | アプローチの下降は慎重に。気象の変化が激しい場所なので、残置支点は要チェック。ルート中のスリングは補助的なものなので、絶対にこれのみで使用しないように。また終了点の残置のみでトップロープをやらないように。 | ||
公衆トイレ | - | ||
掲載書籍 | 北海道・東北 |