胎内岩

【概要】 胎内岩がフリークライミングの対象として発表されたのが1884年1月号の岩と雪(103号)であり、丸森と並び東北で最も古くフリーが展開された岩場といえるであろう。そしてこの時の開拓チームであるRCC福島同人のメンバー、渡辺能久、順己兄弟、清野賢二、小野巳年男らはこの後大日岩へとそのターゲットを変えていくのである。
胎内岩の素晴らしさはなんといってもその環境であろう。標高1500メートルの地に横長に広がる岩場の上には青空を遮る草や木はない。岩場のスケールこそ違えまるで穂高や剣の岩場を登るような爽快さを手軽に味わうことができるのである。
ボルダーに関しては草野俊達らにより初期開拓が行われた後、仙台の男塾をはじめとしたローカルで開拓が行われていたが、特殊な自然環境や法規制状況、オーバーユースに配慮し、ボルダーのトポは作らないようにしている。
また、森林限界を越える環境の厳しい高山帯にエリアがあるため、入山する場合は正しい山の知識と装備、そして創造力と想像力をもって、素晴らしい景観の中でのボルダリングを楽しんで欲しい。

この岩場の特徴

  • リード(ボルト)

    リード
    (ボルト)

  • リード(クラック)

    リード
    (クラック)

地域 東北 エリア 福島県
区域 安達太良山
100岩場N0. 15
シーズン 5月~10月
岩質 両輝石安山岩 傾斜 85~100度
ルート数 約40本 ※今回一部のルートは割愛しています。
~5.9:15
5.10台:10
5.11台:10
5.12台:2
駐車場GPS -
場所 福島県耶麻郡猪苗代町
アクセス 沼尻温泉より白糸ノ滝方面に向かい終点に駐車して徒歩約1時間。
なお胎内岩とは直接関係ないが、沼ノ平には進入禁止。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
硫黄採取小屋が使用可能。無人小屋できれいとはいえないが、水は豊富に使え、沼尻温泉の源泉に入ることもできる。
その他 古いルートのボルト、ピトン類はほとんど信用できないので、積極的にチョック類を使用したい。
※残置プロテクション(ボルト、ピトン)のみでリードすることは危険です。必ずチョック類(カム、ナッツ)をバックアップ、ルートによってはメインのプロテクションとして登ってください。
公衆トイレ -
掲載書籍 北海道・東北