見晴岩

【概要】 見晴岩で最初のフリークライミングが行われたのは神居岩と同じ頃、同じメンバーよってであった。すなわち80年代中ほどに、三和裕佶と根塚健司を中心に山崎慎介、橋本佳代子そしてデビューしたての吉田和正などを加えたメンバーで12本のルートが完成している。

しかしその後は、赤岩、神居岩、赤岩青厳峡などで多くの新ルートが生まれたにもかかわらず、見晴岩は忘れられた存在となってしまう。92年に発行された竹内正信編集による「北海道クライムズII」においてもルートはまだ16本にすぎない。

第2期の開拓は93年に、吉田和正、橋本佳代子、滝本倫生、山田陽子、井後久美子、小檜山茂、下田重美などのメンバーで行われた。この“平成の大開拓”ではじつに20本の新ルートが生まれた。なかでも吉田によるハードラック・トゥ・ミーには5.14a/bのグレイドが与えられ、以後長期にわたり、国内最難ルートとして君臨することになるのである。

またエリアきっての好ルートである「月の石」5.12d(発表時5.13a)もこの時、井後久美子によって初登されるが、これは橋本佳代子の赤岩青厳峡における「リトル・トゥリー」5.13aの初登の翌週であり、女性による高難度ルートがあいついで誕生したことになる。

この岩場の特徴

  • 初心者・中級者OK

    初心者・
    中級者OK

  • リード(ボルト)

    リード
    (ボルト)

  • リード(クラック)

    リード
    (クラック)

地域 北海道 エリア 道北
区域 名寄
100岩場N0. 4
シーズン 4月~11月
岩質 砂岩(安山岩質) 傾斜 90~100度
ルート数 52本
~5.9:8
5.10台:14
5.11台:15
5.12台:10
5.13台:3
5.14台:2
駐車場GPS 44.366999,142.536851
場所 北海道名寄市
アクセス 基本的に車のみ。国道239号を中名寄7線のバス停を目印に左折。名寄川を渡りすぐ左折。狭い舗装道路を2キロほど走り右折。採石場を突っきり林道を5分ほど走り、小さな橋を2つ渡った先の右側に駐車。約15分の登りで岩場へ。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
ピヤシリスキー場近くのキャンプ場で可能。近くに市営(?)の山小屋「樹氷」もある(無人で無料)。
風呂はピヤシリスキー場に温泉あり。名寄市内には銭湯あり。
その他 ホールドが安定していない部分がある。岩場周辺には熊がいるので、食料品の放置、残置はしないこと。
アプローチのダニ、取り付きのウルシに注意。春から夏はアブが多い。
公衆トイレ
掲載書籍 北海道・東北