塩原ボルダー

【概要】 栃木県の北部に位置する塩原町は、温泉と豊かな渓谷美に恵まれ、一年を通して大勢の観光客でにぎわう。

塩原ボルダーは野立岩を中心に塩原町温泉街入り口付近の国道400号線沿い、箒川の川原200mほどの範囲に点在する。また、背後には天狗岩と呼ばれる大きな壁がそびえ立ち、周辺の雰囲気をよりいっそう盛り上げてくれている。かつてはここでも登攀がされていたようだが、遭難騒ぎなどにより現在は登攀禁止となっているようだ。

岩質はいわゆる大谷石と呼ばれる凝灰岩。基本的にかなりもろい岩である。岩の表面が箒川の増水によって洗われ、登攀可能なまでにホールドが安定してきたということだろう。

増水しても流れにさらされない高い位置のホールドは、不安定なものが多いので、登攀には十分注意をしてもらいたい。ハイボルダーは自信がなければ取り付かないでいただきたい。

この岩場の特徴

  • ボルダリング

    ボルダリング

地域 関東 エリア 栃木県
区域 那須塩原
100岩場N0. 36
シーズン 通年だが、増水時には取り付けない課題もある。
また、厳冬期はかなり寒く、雪で登れないときもある。
岩質 凝灰岩 傾斜 85~180度
ルート数 95本
~5級:14
4級:3
3級:12
2級:11
1級:6
初段:14
二段:10
三段~:23
駐車場GPS -
場所 栃木県那須塩原市塩原
アクセス 国道400号線沿いにある無料駐車場に車を止める。ボルダーまでは歩いて2、3分。野立岩に架けられた橋を過ぎた、ガードレールの隙間から降りるのが一般的。
アクセスマップ
宿泊・
キャンプ地など
岩場の手前に塩原グリーンビレッジがある。料金などはhttp://www.shiobara-gv.netを参照のこと。

車中泊なら道の駅で可能。温泉街なので風呂に困ることはない。ちなみに、無料駐車場より下流へ500m行ったところのつり橋(歩行者専用)を渡ると、町営の露天風呂がある。照明なし、混浴と女性には厳しいが、山間の雰囲気を楽しみながら湯につかることができる。
その他 釣り人とのトラブルは避けていただきたい。

どこでも同じだが、ゴミやタバコの吸殻、テーピングテープなど必ず持ち帰ること。トイレは無料駐車場に完備されているのでそこを利用する。岩を乾かすためにガスバーナーなどは絶対に使わない(凝灰岩は簡単に剥離する)。

ホールドのブラッシングは柔らかい毛質のブラシを使う。ワイヤー・真鍮製ブラシは絶対使わない(チッピングしているのと同じ)。
公衆トイレ
掲載書籍 関東