日本選手のメダルラッシュに期待! パラクライミング世界選手権が9月にロシア・モスクワにて開催

日本選手権(2021年3月開催)にて選出されたパラクライミング日本代表選手が、9月15日(水)〜17日(金)、ロシア・モスクワにて開催されるパラクライミング世界選手権に出場する。
パラクライミング世界選手権は、2011年から国際スポーツクライミング連盟(IFSC)主催にて、2年に1度行われている。
過去の日本人選手の活躍はめざましく、2018年のオーストリア・インスブルック大会では、金メダル2個を含む4個のメダルを、2019年のフランス・ブリアンソン大会では金メダル3個を含む7個のメダルを獲得。今回も、その活躍が大いに期待されている。

過去大会の受賞者の様子

また、2028年のパラリンピック大会(米国・ロサンゼルス開催)では、国際統括団体の国際スポーツクライミング連盟(International Federation Sports Climbing)が、正式に種目化を目指すことを表明。今夏、東京オリンピックで大いに盛り上がったスポーツクライミングのみならず、クライミング競技全体が新たな発展に向かっている。
一層の活躍が期待されるパラクライマーに、ぜひ注目を!

2021年度パラクライミング世界選手権ロシア・モスクワ大会 出場予定選手

2021年度日本代表選手は、 代表選考大会の結果を踏まえ、日本パラクライミング協会より15名が発表された。世界選手権は以下8名の日本代表選手が出場予定。

視覚障害 男子B3 蓑和田 一洋 (ナビゲーター 會田 亮子)
視覚障害 男子B2 會田 祥 (ナビゲーター 宮本 容幸)
視覚障害 男子B2 濵ノ上 文哉 (ナビゲーター 田中 星司)
視覚障害 男子B1 小林 幸一郎 (ナビゲーター 白井 唯)
下肢切断 女子AL2 渡邉 雅子
下肢切断 男子AL2 結城 周平
上肢切断 男子AU2 安良岡 伸浩
神経障害男子 RP2 岡田 卓也

※各障害の程度に応じて分類されるクラスは、 現地でのクラス分け(クラシフィケーション)により変更となる場合がある
※視覚障害クラスは、競技中にホールドの位置や形を伝えるナビゲーターとパートナーを組んで登る


日本代表選手(撮影:宮地信樹)

パラクライミングについて

パラクライミングの競技クラスには、視覚障害・切断・神経障害の3つがある。さらにその中で障がいの程度に応じたクラス分けが行われる。

過去大会の決勝戦の様子

視覚障害クラス
先天的または後天的に視覚に障がいがあり、日常生活や就労等において不自由を強いられている方を対象とする。クラス分けは光覚や視力・視野によってB1・B2・B3クラスに分けられ、B1が障がいの程度が最も重いクラスとなる

切断クラス
病気や事故等で手足を切断された方を対象とする。切断部位や切断肢の数によってAL-1・AL-2・AU-1・AU-2の4つにクラスに分けられ、数字が小さいほうが、障がいの程度が重いクラスになる(AL-1のほうがAL-2より障がいが重いクラスとなり、AU-1のほうがAU-2より障がいが重いクラスになる)

神経障害クラス
神経に何らかの障がいを有し、麻痺等によって手足が動かしにくい方を対象とする。障がいの程度に応じてRP-1・RP-2・RP-3の3つのクラスに分けられ、RP-1クラスが神経障がいのなかで最も程度が重いクラスになる

日本パラクライミング協会(JPCA)について

2021年3月日本代表選手権(撮影:宮地信樹)

日本における競技スポーツとしての障害者クライミングを統括。パラクライミング競技の普及を通じたスポーツ文化の普及と振興を図ることを目的とし、障害者の心身の健全な発達と、障害に対する社会の理解促進に寄与している。
◆公式サイト

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